【舛添直言】「トランプとはべったり、習近平とは没交渉」では日本はG2時代を渡っていけない
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舛添 要一
国際政治学者
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2026.5.23(土)
訪中したトランプ大統領と習近平主席(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)
5月14、15日の米中首脳会談に続いて、20日には、中露首脳会談が開かれた。トランプ大統領に続いて、プーチン大統領が北京を訪ねたのであり、また、以前にも欧州の首脳が訪中している。米露英仏という国連安保理の常任理事国が全て北京詣でをしており、中国が世界の中心になっている感じである。
5月20日、北京の人民大会堂での二国間会談後、共同文書に署名した習近平主席とプーチン大統領(写真:ZUMA Press/アフロ)
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しかし、高市首相は訪中しておらず、昨年11月の国会での台湾有事発言以来、日中関係は最悪の状態が続いている。
昨年12月、国賓として中国を訪問したマクロン大統領。これが4度目の訪中だった(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)
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今年1月に中国を訪問したスターマー首相。英国の首相としては8年ぶりの訪中だった(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)
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中露首脳会談の中身
習近平主席とプーチンは、「一方的な覇権主義が横行している」とアメリカを批判し、「公正な国際秩序」の構築について連携することで合意した。とくに、アメリカのイラン攻撃については、「国際法に違反し、中東の安定を著しく損なう」と非難した。
習近平は、中露両国は「さらに公正なグローバルガバナンス体制の構築を推進すべきだ」と述べ、プーチンは「多国間協力を強化し、より公正な国際秩序を推進する」と応じた。
経済関係については、ウクライナ戦争による制裁で苦しむロシアの中国依存が強まっている。一方、ホルムズ海峡の閉鎖に伴い、中国はロシアからの原油輸入を増やしている。今回の首脳会談では、中国側はエネルギー関連の高官が参加している。
さらに、制裁によってヨーロッパ製や日本製の自動車の入手が困難になっていることから、ロシア国内で中国車が生産されるようになっている。
