
法要に合わせて生けられた本堂の花。今年は五色の花
心地よい春風が本堂にも入り、一年に一度大般若経が開封されて転読法要も行われる、奈良県桜井市にある音羽山観音寺。4月17日は毎月17日のご縁日の中でも、一番大きな法要が行われる日です。
1時間ほどの法要が終わると、次は本山の布教師による法話が行われます。
「ここの花も境内に咲いている花で生けたのよ」
本堂の入り口にはお釈迦様の誕生を祝う、花御堂が飾られています。法要の手伝いをしている男性によると、昨日から信者さんなど手伝いの人が集まり準備しているとのこと。本来、4月8日のお釈迦様の誕生日に飾られるものですが、観音寺では大般若会と合わせているそうです。本堂に続く石段の横にたくさん咲いていたシャガや、住職の庭で一面に広がっていたムラサキハナナと住職が呼ぶ花など、境内に咲いている花で見事に飾られていました。
この日は天気も良く、大勢の参拝者が訪れています。法要を終えて、住職の庭にいた女性の2人組に話を聞くと、連れというわけではなく、桜井駅のバス停で出会ったとのこと。一人は東京から夜行バスで。もう一人は仙台からの来県で、この日に合わせて数日前から奈良に入って観光していたとのこと。
「仕事を辞めたから来ることができました」
みんなそれぞれのタイミングがありますね。この日の法話は「縁を生かす生き方」の話でした。たまたま出会って、ここで出会うのも縁。このタイミングで会えるのも縁ですね。DVDや本で大般若会の予習はばっちりとのこと。イメージしていた通りだと話していました。
ほかにも地元の桜井市から初めてきたという人もいました。
「友達に連れてきてもらったんです。分かっていても行きにくくて……」
その気持ちも分かります。何かのきっかけが大事ですね。大般若会はそんなきっかけの日にもなっているようです。
法要が終わると、無量庵では念珠づくりや、お弁当の接待が行われています。この日のお弁当はちらし寿司。春らしくワラビも載せられています。230食が準備されているとのこと。今朝桜井駅で出会ったという女性たちも、仲良く一緒に念珠づくりも参加していました。
法要を終えた住職が無量庵にやってくると、参拝者に囲まれていました。ここで出会える「縁」ですね。
音羽山観音寺
山の中にある尼寺。奈良県桜井市南音羽。
JR・近鉄桜井駅下車、桜井市コミュニティバス談山神社行、下居下車、約2km。
火曜日閉門。17日の御縁日が火曜日の時は開門、翌日閉門
