(CNN) スクールバス1台から2台分ほどの大きさの小惑星が18日、地球に接近する。欧州宇宙機関(ESA)によると最接近したときの距離は9万1593キロで、地球と月の距離の約4分の1に相当する。

米アリゾナ州トゥーソンのレモン山サーベイの天文学者らが今月10日に発見し、「2026JH2」と命名した。この天体はアポロ群と呼ばれる地球近傍小惑星の分類に属し、地球の公転軌道と交差する軌道で太陽を周回している。

最接近したときの距離は地球と月の平均距離の約24%で、通信や天気予報などのサービスを提供している数百の対地同期衛星の軌道から約2.5倍の距離を通過する。米航空宇宙局(NASA)ジェット推進研究所(JPL)の小天体データベースによると、最接近は東部時間18日午後6時前の見込み。

その近さにもかかわらず、この小惑星は何の危険ももたらさないと、マサチューセッツ工科大学のリチャード・ビンゼル教授(惑星科学)は述べている。

「2026JH2は地球のそばを安全に通過する」とビンゼル氏はメールの中で述べた。「これは実際のところかなり日常的な出来事だ。自動車ほどの大きさの天体は毎週、地球と月の間を通過している。スクールバスほどの大きさになると、年に数回私たちの近くを通過する。最近になってようやくこのような天体を確認できる感度の観測装置を開発しつつあるところだ」と同氏は付け加え、こうした観測が行われる前は、この種の天体はまったく気づかれることなく通り過ぎていただけだと指摘した。

正確な大きさは不明

地球から150万キロの距離にあるときに撮影された地球近傍惑星2026JH2=16日/Gianluca Masi/Virtual Telescope Project
地球から150万キロの距離にあるときに撮影された地球近傍惑星2026JH2=16日/Gianluca Masi/Virtual Telescope Project

地球に向かって突進してくるこの天体を天文学者らが直接観測しているにもかかわらず、正確な大きさはわかっていない。光学望遠鏡が新たな天体を観測する際に得られる情報は、可視光線における天体の光度のみであることがその理由だ。フランス国立科学研究センターの天体物理学者で研究責任者のパトリック・ミシェル氏によると、天体がどれほどの光を吸収・反射するかを把握する方法はないという。

光の反射率の仮定に基づくと、2026JH2の直径は現時点で15~30メートルと推定されている。15メートル程度であれば、2013年にロシアのチェリャビンスク上空で爆発し、窓ガラスを粉砕して1000人の負傷者を出した火球と同じくらいの大きさになるという。30メートルに達するなら、1908年にシベリアのポドカメンナヤ・ツングースカ川付近で爆発し、森林を広範囲にわたって炎上させた天体に近い大きさとなる。ただし、これら二つの天体とは異なり、2026JH2が大気圏に突入することはないため、爆発のリスクはない。

小惑星が通過する距離は非常に近いように思われるが、それでも「まったく心配する必要がないほど遠い」とミシェル氏は指摘する。ただし、2026JH2の将来の軌道を予測することは難しく、いつか地球と衝突する軌道に入る可能性は排除できないという。「良いニュースは、私たちが知る限り今のところ予測の範囲、つまり平均約1世紀の間に危険をもたらす小惑星は存在しないということだ」とミシェル氏は言い添えた。

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