
ロシア国旗(2026年5月4日撮影)。(c)Joe Klamar/AFP
【AFP=時事】ロシアの刑務所及び拘置施設を管理するロシア連邦刑執行庁のアルカディ・ゴステフ長官は14日、過去5年間で刑務所および拘置施設の収容人員が18万人以上減少したと発表した。その一因として、ロシアがウクライナ侵攻に囚人を送り込んでいることが挙げられるという。
4年に及ぶ戦争の間、ロシアは囚人に対し、ウクライナでの戦闘に参加し、生き残れば刑期を免除されるという軍との契約を提示してきた。
旧ソ連時代の強制労働収容所を引き継いだ巨大な刑務所網を持つロシアは、世界でも有数の刑務所収容人員を抱えているが、その数は過去20年間減少傾向にある。
ゴステフ氏はタス通信に対し、「2021年末に46万5000人だった収容人員は、現在28万2000人となっている」と述べた。約40%減少したことになる。
同氏はまた、現在の収容人員のうち約8万5000人が公判前勾留中だと付け加えた。
ゴステフ氏は収容人員の減少について、軍の兵員募集が一因であるものの、執行猶予付き判決や拘禁刑以外の刑罰の増加も影響していると説明した。
ウクライナ戦線から生還し釈放された元囚人は、ロシア国内の犯罪増加と社会不安の高まりにつながっている。
ゴステフ氏はまた、囚人数千人が軍を支援する生産現場で働き、ロシアの戦時経済に貢献していると述べた。
ロシアの受刑者は、ソ連の強制収容所(グラグ)から受け継がれた制度の下、しばしば刑務作業を強制される。
タス通信によると、ゴステフ氏は「この1年間で、われわれはさらに囚人1万6000人を(軍の)目的で、主に製造業に投入した」「われわれは、約55億ルーブル(約118億円)相当の特別軍事作戦(ウクライナ侵攻)向け物資を生産している」と説明。
「(刑務所における)2025年の生産額は470億ルーブル(約1010億円)に達した」と付け加えたが、それに占める軍需物資の割合には言及しなかった。
ロシアはウクライナ侵攻中、労働力不足に直面している。数十万人の男性が前線に送られ、数十万人の男性が動員を逃れようと国外へ逃亡したためだ。
【翻訳編集】AFPBB News
