
岐阜県可児市内の工業団地に完成予定の新工場の完成イメージ
岐阜県に2028年12月稼働の新工場建設!
株式会社有沢製作所(新潟県上越市)は、土地購入費を含め100億円を投資して、岐阜県可児市に半導体・パッケージ関連製品の「新工場」を建設する。同社ではこの程、東海環状線自動車道可児御嵩インタージェンジ(IC)に隣接する工業団地への新工場(土地面積14,419平方メートル、鉄骨2階建て建築面積は約5,879平方メートル)の進出に向けた用地取得のための「立地協定」を可児市と締結した。
2028年6月竣工、12月稼働を予定。同社にとっては、主力事業である電子材料分野における事業拡大と、生産拠点の分散化を通じたBCP(事業継続計画)の強化を図る「中期経営計画」に基づいての新工場建設である。
生産拠点分散化による災害リスク軽減
同社ではAI関連用途での成長が見込まれる半導体・パッケージ関連製品の製造拠点において、製造拠点が上越市内に集中している中、生産拠点の分散化による災害リスクの軽減を図ることが課題となっており、半導体市場において求められる高い品質・信頼性に対応可能な強靭なサプライチェーンの構築を通じて、製品の安定供給責任を果たすべく、半導体・パッケージ分野における事業基盤の強化を図り、取引先の信頼に応えたいとしている。
岐阜県可児市は同県中南部に位置し、地場産業や地産地消による堅実な地域経済が構築されており、財政健全度は日本最高水準(岐阜県内で1位)にあると第三者に評価されている自治体でもあり、名古屋市へのベッドタウンでもある。
同市の面積は87.57平方キロメートルで人口は9万7,564人(2025年9月)。今回有沢製作所が進出する東海地方最大級の「可児御嵩インターチェンジ工業団地」は、世界水準の技術を持つ中小企業が集結している。更に、1996年4月までに常設の記念公園(ぎふワールド・ローズガーデン)が整備され、2005年3月までに「世界一のバラ園」を完成させた。同社では社員向けに新工場設立に関する活動を「ROSE PJ」と命名したのは、近隣に「ぎふワールド・ローズガーデン」があるためとのことである。
2026年3月期の連結決算はスマホ等の電子材料などが好調

有沢製作所の本社・事務所
なお、有沢製作所の2026年3月期の連結決算は、電子材料においてスマホや半導体の需要が堅調に推移、産業用構造材料においても売上高が好調に推移したことから、売上高は前期比13.4%増の564億円で、純利益も前期比25.9%増の約50億円だった。
また2027年3月期の売上高は前期比8.5%増の613億円となる見通しで、純利益は19.9%減の40億円と見込む。更に期末配当は2月の予想から25円増配し78円で年間配当額は122円で過去最高だ。
竜哲樹(にいがた経済新聞ライター)
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