茂木秀 写真:アフロスポーツ
一部を除き第14節までの日程を終え、いよいよ残すところ4試合となった明治安田J2・J3百年構想リーグ。J2クラブが上位カテゴリーとしての意地を見せ、ここまで4グループすべてで首位を守る展開となっているが、なかでも最も勝ち点を稼いで強さを見せつけているのがテゲバジャーロ宮崎だ。
宮崎は昨季J3を4位で終えてJ2昇格プレーオフに進出。準決勝では鹿児島ユナイテッドを2-0で破ると、決勝ではリーグ3位のFC大阪を相手に4-0と圧勝し、勢いそのままに今季の百年構想リーグへと臨んでいる。
今季の勢いは来季へ向けても好材料と言えるだろう。開幕戦で鹿児島を相手に数的不利の中で勝利を収めると、そこから7連勝を記録。第8節で一度連勝は途切れたものの、その後も直近のサガン鳥栖戦でPK戦の末に敗れるまで再び5連勝を達成し、九州勢がひしめくグループで確かな強さを示している。
そんな宮崎の好調を支えている要因の一つが、今季新たに加わった選手たちの台頭だ。ここでは、その勢いを支える今冬加入の新戦力4人を紹介する。
※2026年5月5日時点の情報に基づく。
渡邉英祐
今季、宮崎の中盤の底を支える2人はいずれも新戦力だ。その一角を担うMF渡邉英祐は、攻守両面で存在感を放っている。
2022年に関西学院大学から鹿児島ユナイテッドに加入し、同年の開幕から出場機会を得てJデビューを果たすと、在籍中は毎年20試合以上に出場。2024年にはJ2の舞台も経験しており、宮崎にとって頼もしい新戦力であったことは間違いない。
実際、開幕直後からその期待に応える姿が見られた。スタメンとしてシーズンに入ると、第2節でアシストを記録し、続く第3節では移籍後初ゴールも生まれた。ここまで13試合とほぼ全試合に出場して3ゴール2アシストの活躍を見せている。また、守備面でもインターセプトで攻撃の芽を摘むなど、攻守にわたる貢献度は高い。
直近の2試合は連戦の影響もあってかスタメンから外れている渡邉。ここまでのパフォーマンスを見れば、すでにチームのキーマンと呼べる存在となりつつあるのは間違いない。残り4試合でどのような活躍を見せるのか、今から楽しみだ。
茂木秀
今季の宮崎はGKの貢献度も極めて高い。ここまでの8失点は全グループ最少であり、直近の鳥栖戦で1失点するまでは5試合連続無失点を記録するなど、堅守が光るチームだ。そのゴールマウスを守るのが、新加入のGK茂木秀である。
茂木は2017年にセレッソ大阪に加入するもJ1での出番はなく、主にU-23チームで経験を積んだ。その後は2020年に当時J3の町田ゼルビア、翌2021年には当時J2の水戸ホーリーホック、さらに同年にはFC今治と期限付き移籍を重ね、各地で実戦経験を積んできた。2023年に加入したFC岐阜ではポジションを確保し、特に初年度は28試合に出場するなど出場機会を伸ばした。
そして宮崎に加わった今季は、ここまで14試合すべてに出場。DF黒木謙吾らとともにリーグ屈指の堅守を築き、チームを支えている。このまま首位チームの守護神として君臨し、夏以降のリーグ戦で初のJ2を戦う宮崎の中心となれるか、注目が集まる。
