ARRIは、映画、ライブエンターテインメント、およびコンテンツ制作向けに設計されたコンパクトなバッテリー駆動型マルチカラーLEDリニア照明器具「Omnibar」を発表した。Omnibarはフルスペクトル出力、モジュール式の拡張性、そしてIP65の耐候性を兼ね備えており、撮影現場、ステージ、小規模スタジオなど、屋内外を問わず多様な環境での運用に対応する。

製品ラインナップは、長さ約61cm(2フィート)の「Omnibar 2」と約122cm(4フィート)の「Omnibar 4」の2種類を用意。それぞれブラックまたはブルー/シルバーの筐体を選択可能である。モジュール設計の採用により、ARRIの「Creator Set」を活用する個人クリエイターから、長編映画で数十台規模を運用するハイエンド照明チームまで、幅広いユーザー層と用途に対応する。

高い拡張性と効率的なセットアップを実現するモジュール設計

システムの中核となる「Omnibase」ハブは、単一の電源およびデータソースを提供し、バーのデイジーチェーン接続を簡素化する。この設計により、セットアップ時間の短縮とケーブル配線の効率化を実現する。

Omnibar 4およびOmnibar 2は、1系統のデイジーチェーンで最大約366cm(12フィート)まで接続可能である。さらに複数系統を組み合わせることで、最大約732cm(24フィート)までの拡張に対応する。

長年にわたるLED開発の知見を背景に、Omnibarは高品質な光出力を実現する。5600KにおいてCRI 98、TLCI 98を達成し、他のARRI製LED器具との色再現性の整合も確保されている。高い出力性能に加え、カメラ内エフェクトや視覚演出の構築にも対応する。

ピクセル制御については、約122cmモデルで32ゾーン、約61cmモデルで16ゾーンの制御が可能であり、高解像度のライティング表現を実現する。

交換可能な光学系と多彩なリギングオプション

光学系には磁気固定方式を採用し、用途に応じた迅速な交換を可能とした。オプションとして、チューブ状の環境光を生成する「ラウンドディフューザー」、カメラ内エフェクトやライブ用途に適した「フラットディフューザー」、輝度と指向性を強化する「インテンシファイア」が用意されている。さらに、バウンス光やソフトボックス使用時には、最大出力を引き出すオープンフェイス運用にも対応する。

リギング面でも高い柔軟性を確保している。内蔵マグネットにより金属面への迅速な取り付けが可能なほか、統合された接続ポイントを利用して安全ケーブルや結束バンドによる固定にも対応する。

「Omnigrip」アクセサリを使用することでバー同士をシームレスに接続し、連続した照明ラインを構築可能である。「Omnipin」を併用すれば従来の照明スタンドへの設置にも対応する。「Omniclip」マウントブラケットは、多様な面に対して3方向の角度で固定可能な設計となっている。

過酷な環境に対応する耐候性と高度な制御システム


IP65の耐候性と内蔵バッテリーを備えるOmnibarは、屋外環境においてケーブルレス運用を可能とする。バッテリー駆動時間は最大輝度時で最低2時間のランタイムを確保する。


ARRI Omnibarは現在発売を開始している。販売形態は、単体セット、必須アクセサリーを含む複数ユニット輸送セット、そして個人クリエイターや小規模クルー向けにコアアクセサリーを揃えた合理化された「クリエイターセット」として出荷が可能である。

制御方式も多岐にわたり、本体インターフェース、Bluetoothアプリ、有線DMXに加え、LumenRadio製TimoTwo CRMXチップによる無線DMX制御に対応する。これにより、ロケーション撮影から常設設備まで幅広い運用に適応する。

ARRI Omnibarはすでに販売を開始している。販売形態は単体セットに加え、必須アクセサリーを含むマルチユニットプロダクションセット、さらに個人クリエイターや小規模クルー向けの「クリエイターセット」が用意されている。





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