2023年のGT300チャンピオンチームであり、スーパー耐久ST-Zクラスでは無類の強さをみせる埼玉Green Braveは、今季も吉田と野中のコンビで王座奪還に向けて臨んでいるが、第1戦岡山では予選7番手につけ上位を争うも、スタート手順違反のペナルティを受けてしまうことに。迎えた第2戦富士は、そのリベンジに燃えるレースだった。

 5月3日に行われた公式予選では3番手につけたGreen Brave GR Supra GTは、4日の決勝レースでは序盤からリアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rと争いながら表彰台を狙う戦いを展開。一時、首位のSUBARU BRZ R&D SPORTとapr LC500h GTが争うシーンではトップにも肉迫した。

 そんなGreen Brave GR Supra GTは、今回GT300クラスの上位陣のなかではピットインを遅らせる作戦を採っていた。埼玉Green Braveの近藤收功エンジニアは、リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rやapr LC500h GTといったライバルを先行するべく「タイヤ交換を1回分減らすために、1回目のピットインを最大限遅らせようと考えていました。3時間の時間レースなので周回数が短くなる可能性もありますし、許される最大まで引っ張ろうと思っていました」と語った。

 ペースなども見ながら2回交換も視野に入れつつ、ピットインのタイミングをうかがいながら、スタートドライバーだった野中に「この周ピット入るよ」と無線を入れた。しかし、セクター2に入ったところでGT500クラスのDeloitte TOM’S GR Supraが最終コーナーでストップしているシーンが入った。Green Brave GR Supra GTがセクター3に入ったところで、無情にもFCYが入ってしまう。

 FCYが入ったところでは燃料に問題はなかったが、1周を走るうちにセクター3でローフューエルのランプが点灯してしまう。泣く泣くペナルティ覚悟でFCY中のピットインを行うことになったが、今度はピットに入りボックスに停止した瞬間にFCYが解除されてしまった。

「上で誰かが見ながら、ウチに合わせてFCYのスイッチを入れてるんじゃないかと思うくらい最悪のタイミングでした(苦笑)。リスクがあることは分かってストラテジーを組んでいるので、仕方ないと言えば仕方ないんですけどね」と近藤エンジニア。

「56号車も速かったですし、今回は31号車もすごく速かったです。だから表彰台はいけたとは思いますが、優勝は厳しかったと思いますね」と近藤エンジニアは語った。ペナルティ消化後もGreen Brave GR Supra GTは追い上げ、9位に食い込みポイント獲得を果たすことになったのだが、泣きっ面に蜂とも言うべきか、ペナルティ消化時に15秒過剰にストップが行われており、これについては競技長に訓戒、組織委員会に罰金が科されている。

「今回は運に見放されてしまいましたし、開幕戦でもペナルティを受けてしまいました。ただ2回連続で上位争いはできているので、その強みを活かして次はノーミスで戦いたいですね」と近藤エンジニアは語った。第4戦富士での不運払拭を期待したいところだ。

[オートスポーツweb 2026年05月04日]

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