新庁舎鳥瞰イメージ
さいたま市は、移転整備計画を進めているさいたま市新庁舎について、基本設計を完成させた。2031年度を目途に、現在のさいたま市浦和区から、大宮区へ移転する。最寄りのさいたま新都心駅からは歩行者デッキで接続する。
さいたま市では市役所本庁舎の移転整備計画について、24年11月に基本設計に着手し、素案を公表して説明会や意見募集を行なうなどの取り組みを進めてきた。今回、パブリックコメントにおける意見を踏まえ、基本設計を完成させた。
新庁舎の計画地は大宮区北袋町1丁目603番地1 外。行政棟・議会棟・中広場棟の3棟の建築物で構成する。歩行者動線として、さいたま新都心駅から歩行者デッキを延伸整備し、さいたま新都心全体の回遊性向上を図るとともに、バリアフリーにも配慮して駅から階段や段差等がなく訪れることができる計画とした。
基本設計のポイントの1つ目は、激甚化する災害においても市民生活を守れる防災中枢拠点としての庁舎であること。災害発生時の初動期において臨時的な滞在が可能で、その後は応急復旧活動の場として機能する中広場を整備する。

免震構造により耐震性と安全性を確保し、区役所等の代替スペースや行政機能を継続できる非常時対応多目的スペースや災害時の受援体制等を強化するヘリポートを整備する。また、非常用発電設備や受水槽などを設置し、最大7日間の事業継続を可能とする。
2つ目は、さいたま新都心のまちづくりの一翼を担い、市民が集い・憩える庁舎であること。災害時にも活用される全天候型の中広場には、大型ビジョンや移動観覧席を設置。また、緑豊かな屋外空間として外広場、外広場と連続し、中広場と一体的な利用も可能な階段広場を整備し、日常的に市民が集まれる居場所をつくる。各広場では、様々なイベント開催によるにぎわい創出を図る。
中広場
(左)外広場、(右)階段広場
3つ目は、緑あふれる脱炭素型の庁舎であること。立体的に緑化空間を整備し、周辺の公園とつながる緑のネットワークを形成。また、エネルギーを使用せず自然換気等を利用することで環境負荷の低減を図り、ZEB Readyを取得する。次世代型太陽電池の設置や建物全体のエネルギー消費の見える化にも取り組む。
立体的な緑化空間
4つ目は、長きにわたって質の高い行政サービスを提供できる庁舎であること。集約型窓口を設置することで、来庁者が迷わず窓口までアクセス可能とするとともに、集約型窓口まではセキュリティチェックなしでスムーズに利用できる環境を整備する。
職員の執務スペースは作業環境を柔軟に選べるようにすることで、生産性向上、効果的・効率的な行政運営を図る。
(左)集約型窓口のイメージ、(右)執務室のイメージ
新庁舎の規模は、地上19階・地下1階、敷地面積約15,000m2、延床面積約64,000m2。工事費は約705億円(既存建物解体工事含む)。建設工事は2027年度開始予定。
さいたま市では5月22日~23日に、さいたま市新庁舎整備基本設計完成展示会を、さいたま新都心バスターミナル内 特設会場にて開催。VRコンテンツによる新庁舎体験や新庁舎模型展示などを行なう。開催時間は22日が14時~19時、23日が10時~16時。
模型
会場案内図
