
意見を交わす参加者=小松市白江町で
視覚障害者に向け、広報などの活字を音声にして伝える音訳ボランティア「陽だまり会」(小松市)が今年11月、設立40周年を迎える。市内で今月あった利用者との交流会で生の声を聞いた北野瓔子(ようこ)会長は「意見をもとに内容を改善できる。実のある活動をしたい」と今後を見据える。
同会は1986年に発足し、現在の会員は30人弱。市の広報や市議会だより、選挙公報などを音訳したCDの製作・配布や、市内の養護盲老人ホームでの対面朗読などを続けている。利用者に特に好評なのが、新聞記事の朗読だ。「視覚に障害のある人が、社会の動きや人の感情を知ることができる」と会員の角谷優二さん(84)は話す。
交流会は12日、同市白江町の第一地区コミュニティセンターで開かれた。小松・能美視覚障害者協会から7人が招かれ、陽だまり会会員20人と親睦を深めた。意見交換では「新聞朗読はテレビでは得られない地元の話題を知ることができる」「おくやみの音訳が便利でありがたい」などの声が利用者から上がり、北野会長は「一方通行のボランティアなので、独りよがりになっていないか不安だった。声を直接聞くことができてうれしかった」と笑顔を見せた。
会員の高齢化や、新規加入数の減少といった課題も抱え、6月5日から始まる音訳ボランティア養成講座の参加者を募っている。会員が講師を務め、終了後は会員になりボランティアに参加できる。講座は10月23日までの全20回、毎週金曜午前10時〜正午。応募締め切りは5月25日。(問)市社会福祉協議会0761(22)3354(松田悠花)
