デベロッパーのDigital Skyは中国の春秋戦国時代をモチーフにしたシミュレーションゲーム『Mandate Order(マンデート オーダー)』を開発中だ。対応プラットフォームはPC(Steam)で、ゲーム内は日本語表示に対応予定。現在Steamで体験版が配信されている。
本作は古代中国を舞台としたシミュレーションゲームだ。プレイヤーは敵の侵略の脅威から村を守りつつ、農業と産業を発展させていく。そんな『Mandate Order』が、メディア向けに実施されたイベント「Bilibili First Look Games – April 2026」に出展された。イベントに参加する機会に恵まれた弊誌は、本作の開発陣にインタビューを実施することができた。開発陣から興味深い話の数々をうかがうことができたので、本稿で紹介したい。

古代中国で王を目指す『Mandate Order』独自の魅力
――『Mandate Order』の開発はどのようなところから始まったのでしょうか?影響を受けたタイトルもあれば教えてください。
開発チーム:
『Mandate Order』は古代中国における都市国家建設への想像と、歴史を題材とした作品への愛着に由来しています。都市建設および経営と戦略指揮の両方を兼ね備えたゲームを作りたいという思いから本作は生まれました。
本作の開発過程では、主に古典的な歴史戦略ゲームや古代戦争シミュレーション作品の影響を受けました。また、『Manor Lords』の初期の建設要素からも多くのインスピレーションを得ました。
――建設や戦闘などさまざまなことができる『Mandate Order』ですが、本作ならではの魅力を教えてください。
開発チーム:
『Mandate Order』の最大の魅力は、「古代中国特有の要素を、建設シミュレーションや戦略的な戦闘の体験と融合させた」ところにあります。まったくのゼロから城郭を建設することになりますし、自ら軍隊を指揮して陣形を組み、ほかの勢力の城を攻めて領土を拡大することも可能です。内政面もかなり多くのことができるため、自分の勢力で暮らす民衆の生活を向上させることができます。
古代中国を背景とした制度や文化をゲームプレイに盛り込んでいるところとしては、中国の春秋戦国時代に現れた学者や学派を指す諸子百家や攻城兵器などが作中に登場します。こちらはまだ開発中ですが、将来的には兵士がパンダに騎乗して戦うユニットのパンダ戦士もゲームに搭載される予定です。


――『Mandate Order』のゲームの最終目標を教えてください。プレイヤーはなにを目的にゲームを進めていくのでしょうか?
開発チーム:
プレイヤーの最終目標は、「王となること」です。しかし王となった後は世界を敵に回すことになり、すべての国から宣戦布告を受け、大量の軍勢による攻撃が仕掛けられます。それらを見事に防ぎ切ることで、プレイヤーは真の王として覇を唱えることができるのです。
――本作はさまざまなことができる一方で、プレイヤーによっては敷居が高く感じてしまうかもしれません。初心者が本作に慣れることができる仕組みはどのようなものがあるのでしょうか?
開発チーム:
豊富なコンテンツをゲームに盛り込みつつも、複雑になりすぎないようにしています。段階的なチュートリアルをプレイしてもらうことで、建設、徴兵、外交などのシステムに慣れ親しんでもらえるようにしました。UIやヒントはシンプルでわかりやすいことを重視しており、直感的にプレイできるようになっています。いわゆる「イージーモード」や自動でプレイヤーを支援してくれる機能なども、ゲームに搭載したいと考えています。現在の体験版ではチュートリアルがまだ不十分なところもあるのですが、そちらは今後改善していきます。

「災害」にはデメリットだけでなくメリットも
――プレイ時間に応じてできることがどんどん増えていく印象を受けましたが、本作が最終的に到達できる文明のレベルはどのようなものになるのでしょうか?
開発チーム:
文明レベル自体は向上せず、春秋戦国時代の水準に留まります。ただし、自身の城邦や国家の規模や豊かさはゲームプレイに応じて発展していきますね。当時のさまざまな歴史的要素を掘り下げることで、プレイヤーのシミュレーション欲求を満たしたいと考えています。
――作中の時間経過で、プレイヤーはどのような出来事に見舞われるのでしょうか?
開発チーム:
時間の経過とともに、マップ上の流民や逃亡兵がプレイヤーの拠点への攻撃を強めていきます。同時に周辺の国家も次第に警戒を強め、プレイヤーの領域へ侵攻を試みるようになります。ほかにもランダムなイベントとして民夫が反乱を企てることがありますし、民夫が病気になったり、負傷したりする場合も存在します。
――ランダムなイベントとして「災害」が発生することをうかがいました。『Mandate Order』では、どのような災害が存在するのでしょうか?
開発チーム:
現時点では、隕石、疫病、竜巻などの災害が存在します。今後はバッタの大発生、地震、猛吹雪なども追加予定です。
災害が発生することで被害を受けてしまうというデメリットもあるのですが、その一方でメリットもあるようにしています。たとえば、隕石が落ちてくるとプレイヤーの拠点が破壊されて住民に被害が出ますが、その一方で隕鉄がもたらされます。隕鉄を採集することで強力な武器を作ることができますので、戦闘に役立つんです。また疫病については、治療手段がなく致死率は90%に達しますが、生き残った民夫は「選ばれし者」となり、あらゆる毒や病に対して耐性を持つようになります。さらに、疫病を敵に感染させるといったプレイも可能です。


――本作はランダムマップを採用しているのでしょうか?それとも固定のマップを採用しているのでしょうか?
開発チーム:
『Mandate Order』は固定マップを採用しながらも、鉱物といった資源の配置がランダムで決まるようになっています。簡単にいえば「固定マップ+ランダム資源配置」という設計です。なぜこのように設計したかというと、ランダム性をもたらしつつ各マップの構成をより緻密に作り込むことができ、完成度の高いデザインが実現できるからです。
――軍隊や兵器について、『Mandate Order』に登場する印象的なものを教えてください。
開発チーム:
大型の武器としては四輪馬車(チャリオット)や弩砲(バリスタ)などの馴染み深いものも出ますし、『Mandate Order』ならではのめずらしいものも登場しますね。たとえば、相手の頭上から熱した油を注ぐ装置として「瓦崗車」と呼ばれる防衛設備も本作に登場します。また軍隊を結成するときに兵種を選べるのですが、先ほども申しあげたとおり兵士がパンダに騎乗する「パンダ戦士」のユニットも将来的に追加する予定です。

古代中国を題材にした没入感のあるシミュレーションゲーム
――Steamストアページで体験版の配信が始まりましたが、『Mandate Order』はこれからどのように展開していくのでしょうか?
開発チーム:
『Mandate Order』の体験版を4月20日からSteamで公開することができました。今後は体験版のプレイヤーのみなさまからのフィードバックを優先的に収集し、ゲームを改善していく予定です。システムの改善はもちろんですが、よりわかりやすいチュートリアルを搭載したりと、プレイフィールの最適化も重点的に進めていきたいですね。日本語を含めた翻訳についてはローカライズをさらにブラッシュアップし、完成度を向上させていきます。
もちろんゲームプレイのコアシステムの段階的な充実にも取り組んでいきます。新たなストーリーステージ、ストーリーDLC、パンダ戦士などのユニークな新兵種などを追加していく予定です。どうぞご期待ください!

――どのような日本のゲーマーに本作をプレイしてほしいですか?日本のゲーマーに向けてのメッセージもあれば、ぜひお伝えください。
開発チーム:
日本のプレイヤーのみなさまに興味をもっていただき、誠にありがとうございます。『Mandate Order』が文化の壁を越えて独自のゲーム体験を生み出し、プレイしてくださったすべての方にその楽しさを実感していただけることを願っています。
歴史、都市建設、経営、戦争といったシミュレーション要素が好きな日本のプレイヤーのみなさまに、『Mandate Order』をぜひ体験していただきたいです。中国の古代文化のほか、王朝や軍政をテーマにしたゲームに興味をお持ちのプレイヤーのみなさまには、本作がほかにはない没入感をお届けできるはずです。
――ありがとうございました。
『Mandate Order』は、PC(Steam)向けに発売予定。体験版がSteamで配信されているので、興味がある場合はそちらをプレイしてほしい。
