2月期決算企業を中心とする25年12月-26年2月期(3ヵ月決算)の決算発表がほぼ出揃った。本特集では、12-2月期に過去最高益を更新し、かつ通期も最高益を見込む、いわゆる利益が”青天井”状況になっている銘柄にスポットライトを当てた。

下表では、時価総額100億円以上の銘柄を対象に、本決算月にかかわらず、25年12月-26年2月期に経常利益が全四半期ベースの過去最高益を更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が通期計画も過去の最高益を上回る見通しを示している36社を選び出し、12-2月期経常利益の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。

上振れ率トップとなったのは、製造業に特化したAI(人工知能)ソリューションを展開するVRAIN Solution [東証G]。25年12月-26年2月期(第4四半期)は主力のAI外観検査システムが食品工場向けを中心に受注が増加したうえ、大型案件も寄与し、経常利益は8.3億円と過去最高だった前年同期の2.0倍に拡大して着地した。同時に発表した27年2月期の同利益は前期比58.9%増の14.4億円と5期連続で過去最高益を更新する見通しだ。

2位に入ったnote [東証G]の12-2月期(第1四半期)は経常利益が2.3億円と3四半期連続の過去最高益を達成した。主力の個人向けメディアプラットフォーム「note」で購読者数の増加とともに流通総額(GMV)が順調に成長したほか、法人向けの「note pro」では前期下期に実施した大型キャンペーンの効果で有料契約数が伸びた。AI導入による業務効率化で人件費が減少したことも利益拡大につながった。26年11月期の同利益は前期比2.7倍の7億円と3期連続最高益を見込むが、第1四半期実績だけで進捗率が33.0%に達しており、業績上振れが期待される。好決算を受けて、株価は15日に上場来高値3405円まで上昇したが、その後は急落に転じている。

3位のMERF [東証S]は銅市況が高値圏で推移する中、米国子会社におけるインゴットの販売拡大や単価上昇に加え、採算性の低い取引の見直しを継続したことも奏功し、12-2月期(第2四半期)の経常損益は18.7億円の黒字(前年同期は2.5億円の赤字)と7四半期ぶりに過去最高益を更新した。決算発表前には26年8月期の同利益を従来予想の4億円→26億円に大幅上方修正し、15期ぶりに過去最高益を更新する見通しを示している。

続く4位のスター・マイカ・ホールディングス [東証P]は12-2月期(第1四半期)の経常利益が前年同期比65.3%増の34.5億円に拡大し、4四半期ぶりに過去最高益を更新した。主力のリノベマンション事業で入居者がいたままの状態で売買されるオーナーチェンジ物件の回転期間が短縮し、販売戸数が増加したほか、都市部の高価格帯物件が伸びたことも大幅増益に貢献した。26年11月期の同利益は前期比21.7%増の74.9億円と2期連続で過去最高益を更新する見通しだ。株価は8日に上場来高値1846円まで上値を伸ばしている。

7位にリスト入りしたのは、ブランド品などの買取専門店「なんぼや」を運営するバリュエンスホールディングス [東証G]。12-2月期(第2四半期)は潤沢な在庫や好調な仕入れを背景に、国内店舗とECの売上高が大幅に増加したほか、地金の販売も大きく伸び、経常利益は前年同期比2.4倍の20億円と2四半期連続で過去最高益を達成した。業績好調に伴い、26年8月期の同利益を従来予想の37億円→52.6億円に大幅上方修正し、従来の12期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。株価は約2年半ぶりの高値圏に浮上している。

8位のブックオフグループホールディングス [東証P]は国内ブックオフ事業でトレーディングカード・ホビーを中心に既存店売上高、EC経由売上高がともに好調に推移し、12-2月期(第3四半期)の経常利益は前年同期比39.3%増の24.1億円と8四半期ぶりの最高益更新を果たした。併せて、最高益予想だった26年5月期の同利益を従来予想の40億円→43億円(前期比10.2%増)に上方修正している。株価は16日に2259円と約19年1ヵ月ぶりの高値圏まで駆け上がった。

9位にリストアップされたオキサイド [東証G]の12-2月期(第4四半期)は、主力の半導体事業で深紫外レーザと単結晶の既存製品の需要拡大に加え、新製品の立ち上がりや次世代レーザの開発受託が寄与した。また、新領域事業では世界的なデータセンター需要の拡大を追い風にファラデー回転子の出荷が急増し、経常利益は前年同期比33.4%増の9.3億円と4四半期ぶりに過去最高益を更新した。続く27年2月期の同利益は前期比16.9%増の7.8億円と4期ぶりの最高益更新を見込む。株価は14日に5640円まで上昇し、3月17日につけた上場来高値に並ぶ場面があった。

┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想

コード 銘柄名    上振れ率 12-2月 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高  PER

ヴレインS     105  839   410   58.9   1449   912 34.6

ノート      87.8  231   123    167   700   262 55.7

MERF     70.7  1871   1096   16.0   2607   2248 10.6

スターマイカ   65.3  3455   2090   21.7   7494   6156 11.1

TKP      43.5  3696   2575    6.6   9700   9098 16.5

ツルハHD    41.8 22353  15759   55.5  98100  63086 22.4

バリュエンス   38.5  2006   1448   68.9   5260   3114 10.1

ブックオフG   33.6  2413   1806   10.2   4300   3903 14.7

オキサイド    33.4  939   704   14.7   788   687 92.3

ラストワンM   32.3  655   495   58.4   1784   1126  9.3 *

PCNET    26.9  444   350   61.5   1250   774 11.7

テラスカイ    26.0  712   565   52.2   2628   1727 15.1

トーセイ     25.8 14879  11830    6.6  22000  20631 10.5 *

IGポート    24.1  974   785   16.8   1659   1420 19.7

マルマエ     22.3  811   663   26.8   3000   2366 18.6

スギHD     19.0 15312  12864    9.9  55000  50062 17.5

ARアドバン   15.2  341   296   53.7   1194   777 14.3

グロービング   14.5  1291   1128   44.2   4012   2783 25.1

カーブスHD   13.4  1990   1755   16.8   7570   6481 15.5

ERIHD    12.1  1357   1211   92.3   4500   2340 11.4

WNIウェザ   11.3  1639   1472   11.9   5000   4468 25.4

マニー       9.2  2933   2686    5.7   8950   8464 27.3

ボードルア     9.1  1030   944   30.0   4383   3371 20.7 *

FフォースG    6.7  510   478   32.7   2026   1527  8.4

ビックカメラ    6.6 11758  11032   11.8  35700  31929 15.1

コシダカHD    6.4  4886   4590    3.7  12030  11598 11.2

UNEXT     6.3  8866   8338    4.2  32200  30900 15.2

No.1      5.6  624   591   14.1   1590   1393 10.8

大有機       5.5  1904   1804    0.7   6600   6557 19.4

前沢工業      2.7  3061   2980    0.1   5000   4993 10.2

モリト       2.1  1046   1024    2.1   3700   3624 16.2

MV東海      2.1  5294   5186    4.4  14700  14084 11.7

日本プロセス    2.0  407   399   15.5   1480   1281 16.2

コメダ       1.8  2411   2369    8.9  10160   9332 20.0 *

ベルク       1.5  5439   5357    5.1  19100  18168 11.3

ハローズ      1.2  3652   3610    0.1  12580  12566  9.9

※2025年1月以降に上場した企業、今期見通しを開示していない企業、12-2月期の営業損益が赤字だった企業は対象外とした。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した03年4-6月期以降の業績に基づいたものです。

※ベルクの今期予想は会社予想レンジの中間値を採用。

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