版画家・長谷川雄一さんの軌跡たどる 福島県三島町で5月17日まで追悼展 奥会津の自然などモチーフ

長谷川さんの創作の軌跡を紹介している追悼展長谷川さんの創作の軌跡を紹介している追悼展

 福島県三島町に制作拠点を構え、昨年8月に80歳で亡くなった南会津町の版画家長谷川雄一さん=会津若松市出身=の追悼展は5月17日まで、三島町交流センター山びこで開かれている。入場無料。

 長谷川さんは1枚の木版を彫り進めながら色を重ねる「多色刷り」という独自技法を確立した。1989(平成元)年、三島町の廃校にアトリエ「子午線工房」を開設し、精力的に創作活動に取り組んできた。国内外で高く評価され、米国ボストン美術館などに収蔵されている。

 昨年秋に長谷川さんの家族から作品4点が町に寄贈された。町と町教委は寄贈作品の公開を含め、町内外の多くの人に画業を知ってもらいたいと追悼展を企画した。

 会場には寄贈を受けた「創成記」など4点を含む21点を展示している。制作初期の1980年代から近年までの作品が並び、作家の軌跡をたどることができる。奥会津の自然や只見川、月、花火などをモチーフにした心象風景で、鮮やかな色彩と繊細さ、神秘さが来場者を魅了している。

 同センターの担当者は「35年間、三島で制作に取り組んできた先生の作品は、町にとっての宝。その半生を多くの人に伝えたい」としている。

 5月4、5の両日を除く月・火曜は休館。問い合わせは同センター 電話0241(52)2165へ。