トップニュース【独占インタビュー】台湾チアから福島の顔へ 元楽天ガールズ・アブーが語る、ツォウ族の誇りと「日台の架け橋」としての覚悟元楽天ガールズのアブー(阿布舞)が福島県観光大使に転身し、台湾原住民としての視点と自身の経験を通じ、日台の文化と観光の交流の架け橋として真摯に向き合っている。(写真/阿布舞提供)

元楽天ガールズのアブー(阿布舞)が福島県観光大使に転身し、台湾原住民としての視点と自身の経験を通じ、日台の文化と観光の交流の架け橋として真摯に向き合っている。(写真/阿布舞提供)

台湾プロ野球「楽天モンキーズ」の専属チアリーダー「楽天ガールズ(Rakuten Girls)」の元メンバーであるアブー(Abu’u、阿布舞)は、10年間の応援活動に幕を下ろした後、立ち止まることなく新たな挑戦を選んだ。海を渡り、福島県観光交流局の観光大使および「福島もも娘」隊長という重責を担っている。『風傳媒』は先日、アブーにオンラインでの単独インタビューを行い、球場の熱心なチアリーダーから日台観光の架け橋へと転身した心境や、台湾原住民という独自の視点から、台湾の人々に福島の真の姿を伝えたいという想いについて語ってもらった。

元楽天ガールズのアブー(阿布舞)が福島県観光大使に転身し、台湾原住民としての視点と自身の経験を通じ、日台の文化と観光の交流の架け橋として真摯に向き合っている。阿布舞元楽天ガールズのアブー(阿布舞)が福島県観光大使に転身し、台湾原住民としての視点と自身の経験を通じ、日台の文化と観光の交流の架け橋として真摯に向き合っている。(写真/阿布舞提供)

日本での活動への転機について、アブーは当初オファーを受けた際に非常に驚いたと明かす。彼女は、楽天ガールズとしての10年間の努力が人知れず評価されていたこと、そして楽天球団と日本との深い縁があったことから、福島の現地企業である「株式会社サクラ・シスターズ」の目に留まったのではないかと振り返る。チアリーダーを卒業したことを知った同社からすぐにオファーがあり、彼女の持つ原住民としてのアイデンティティが独自の影響力を持つと評価されたことが、この挑戦を決意させ、日本での新たなキャリアの幕開けとなった。

元楽天ガールズのアブー(阿布舞)が福島県観光大使に転身し、台湾原住民としての視点と自身の経験を通じ、日台の文化と観光の交流の架け橋として真摯に向き合っている。阿布舞元楽天ガールズのアブー(阿布舞)が福島県観光大使に転身し、台湾原住民としての視点と自身の経験を通じ、日台の文化と観光の交流の架け橋として真摯に向き合っている。(写真/阿布舞提供)

「福島もも娘」の隊長として、アブーは自身の役割を単にステージの前で農産物を紹介するだけでなく、一つの「架け橋」であると考えている。メンバー間の調整役に加え、日本の視点に立ち、正確な情報を台湾や世界へ発信することが求められる。実際に福島を訪れた際、現地の住民から、彼女たちが台湾から来て福島の振興に尽力していることを知って心からの感謝を伝えられたことが、国境を越えた温かさを感じた瞬間として今も忘れられないという。

元楽天ガールズのアブー(阿布舞)が福島県観光大使に転身し、台湾原住民としての視点と自身の経験を通じ、日台の文化と観光の交流の架け橋として真摯に向き合っている。阿布舞元楽天ガールズのアブー(阿布舞)が福島県観光大使に転身し、台湾原住民としての視点と自身の経験を通じ、日台の文化と観光の交流の架け橋として真摯に向き合っている。(写真/阿布舞提供)

「私自身、台湾人が何を求めているかを知っています」とアブーは自信を見せる。台湾人としての強みを活かしつつ、彼女は自身の故郷である阿里山がかつて「八八風災(モーラコット台風)」の被災地であったことに触れ、「生活が中断されても、再び立ち上がらなければならない」という過程を知るからこそ、福島の復興の歩みに深く共感できると語る。プロモーションにおいては、「どう遊び、どう食べるか」という生活に根ざした紹介を心がけている。名産の桃以外にも、特に台湾の人々に推奨するのが福島の「米」だ。清らかな水と農家の厳格な姿勢に加え、観光交流大使の活動で田植えを体験したことで、その美味しさをより実感したという。

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元楽天ガールズのアブー(阿布舞)が福島県観光大使に転身し、台湾原住民としての視点と自身の経験を通じ、日台の文化と観光の交流の架け橋として真摯に向き合っている。阿布舞元楽天ガールズのアブー(阿布舞)が福島県観光大使に転身し、台湾原住民としての視点と自身の経験を通じ、日台の文化と観光の交流の架け橋として真摯に向き合っている。(写真/阿布舞提供)

観光地としては「土湯温泉」を挙げ、その温泉街の風景が「台南の関子嶺温泉に似ていて親しみを感じる」と述べるとともに、四季が鮮明で、特に秋の紅葉の美しさは台湾では珍しい視覚的な楽しみだと紹介した。単身日本へ渡っての活動において、最大の困難は言葉の壁であった。当初は五十音と簡単な自己紹介しかできなかったが、現代のテクノロジーを活用し、翻訳アプリの助けを借りつつ、笑顔と親切な態度でコミュニケーションの壁を徐々に乗り越えてきた。

元楽天ガールズのアブー(阿布舞)が福島県観光大使に転身し、台湾原住民としての視点と自身の経験を通じ、日台の文化と観光の交流の架け橋として真摯に向き合っている。阿布舞元楽天ガールズのアブー(阿布舞)が福島県観光大使に転身し、台湾原住民としての視点と自身の経験を通じ、日台の文化と観光の交流の架け橋として真摯に向き合っている。(写真/阿布舞提供)

日台の労働文化の違いについては、台湾人が柔軟性と創造性を重視するのに対し、日本は厳格な制度を重視すると分析。双方が協力の中で互いに尊重し合い、調整していくことが、職場文化に適応する鍵であると考えている。SNSでの高いエンゲージメント率を維持する秘訣について、アブーは公式大使としての活動は「信頼」を表すものだと指摘する。自身の生い立ちに基づき、「自分が信じていないことは言わない」という姿勢を貫き、福島のPRを単なる短期的な露出ではなく、真誠な生活のシェアとして捉えている。リアルな生活と文化的背景を発信することで、フォロワーとの結びつきを強め、彼女が広める福島文化への理解を促したいと考えている。

元楽天ガールズのアブー(阿布舞)が福島県観光大使に転身し、台湾原住民としての視点と自身の経験を通じ、日台の文化と観光の交流の架け橋として真摯に向き合っている。阿布舞元楽天ガールズのアブー(阿布舞)が福島県観光大使に転身し、台湾原住民としての視点と自身の経験を通じ、日台の文化と観光の交流の架け橋として真摯に向き合っている。(写真/阿布舞提供)

今後の展望として、アブーは日本と福島の文化をさらに深く掘り下げ、見過ごされがちな声を届けていきたいと語る。日本での活動を目指す若者に対しては、経験者として「市場が求める姿になろうと焦らないで」と助言。「自分がどこから来たのか、何に対して責任を持ちたいのかを明確にすること。まず自分自身を認識してこそ、市場や大衆はあなたの声に耳を傾けてくれる」と強調した。

元楽天ガールズのアブー(阿布舞)が福島県観光大使に転身し、台湾原住民としての視点と自身の経験を通じ、日台の文化と観光の交流の架け橋として真摯に向き合っている。阿布舞元楽天ガールズのアブー(阿布舞)が福島県観光大使に転身し、台湾原住民としての視点と自身の経験を通じ、日台の文化と観光の交流の架け橋として真摯に向き合っている。(写真/阿布舞提供)

アブー(Abu’u):阿里山ツォウ族の血を引く。元中華職業棒球大連盟(CPBL)楽天モンキーズ専属チアリーダー「Rakuten Girls」メンバー。現在は日本に居住し、福島県観光交流局観光大使および「福島もも娘」隊長を務める。日台の観光と文化の振興に尽力し、SNSや日本各地の観光イベントで精力的に活動している。

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