「ふくだるま」を担ぎ抱負を書いた色紙を持つ阪神・立石正広 (撮影・亀井 直樹) 
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 阪神のドラフト1位・立石正広内野手(22=創価大)が2日、山口県防府市の母校・高川学園で自主トレを公開した。昨年末には同じ外部トレーニング施設に通う森下翔太外野手(25)らとともに、沖縄で“先々乗り”とも言える合同自主トレを敢行。藤川監督から春季キャンプの1軍宜野座組スタートを明言されている即戦力ルーキーは、すでにその先を見据え、開幕1軍、同スタメン入りへ向けた準備も着々と進めていた。

 練習開始時の気温はおよそ2度。凍えそうな寒空の下でも、立石は充実した表情で動き回った。約2時間をかけ、キャッチボール、ダッシュなど軽めのメニューをこなし、26年の初練習を終えた。

 「今年一年次第で、自分の野球人生が変わる。勝負の一年になると思います」

 そう決意表明した1年目へ向け、昨年末から動き出していた。2月に多くの球団がキャンプインする沖縄で、春季キャンプ目前の1月末に毎年行われる先乗り自主トレよりも早い“先々乗り”自主トレを敢行したことを明かした。

 「めちゃくちゃいい時間になりました。普段、関われない人たちと関われて、凄い勉強になりました」

 大学入学後から通う外部トレーニング施設「Rebase」が主催した合同自主トレに参加。そこには同施設に通う森下、ロッテ・西川らがいた。24日から28日まで、並み居る先輩たちと寝食を共にしながら濃密な5日間を過ごした。「(先輩たちの)何か吸収しようという前のめりな姿勢は、勉強になりました」。パフォーマンスを目の当たりにし、ともに汗を流した。だからこそ理解できる体の使い方や考え方を自らに吸収。プロ野球人生のスタートを前に、有意義な時間となった。

 「自分も(森下や西川のように)なりたいですけど。まだ始まっていないので。理想は1年間戦い抜くこと」

 1年目の第1目標として1軍完走を掲げる立石。達成への“足がかり”も持ち帰った。短距離走を繰り返すスプリントトレーニングで、ケガをしにくい走り方を学んだ。「走る動作は全てにつながるし、自分に関しては足首をケガしたこともあって、緩さがあったので。そこは凄い良かった」。今季全試合出場を果たした森下のように、フルでシーズンを戦い抜く――。5日間を、その第一歩につながる助走とした。

 「余裕をこいている時間はないと思う。藤川監督が1軍スタートにしてくれたことに感謝ですし、そのチャンスをつかみたい」
 藤川監督からはすでに今春キャンプの1軍宜野座組スタートを明言されており、その期待に応えたい気持ちは強い。そこから波に乗り、開幕1軍、開幕スタメンへと歩みを進める青写真も描く。準備万端で、「2・1」からのアピールを期す。 (松本 航亮)

 ≪愛する家族に“ニュー浴”環境を贈る≫
 ○…「恩返し」を座右の銘とする立石は、心温まる親孝行プランも明かした。両親への恩返し第1弾として、実家の風呂に自動給湯器を設置することを検討中。母の手づくり瓦そばが好物で、毎年末年始に帰省の際には家族と過ごす時間を大事にする孝行息子は「家の給湯が自動じゃないので。ひねって出すタイプなので、気づいたら(風呂が)あふれている時がある。早く買ってあげたい」。新たな戦いの日々に身を投じる即戦力スラッガー。愛する家族には快適な“ニュー浴”環境を贈る構えだ。

 【近年の阪神ドラ1新人野手自主トレ公開】
 ★17年大山悠輔 1月3日、母校つくば秀英(茨城)でティー打撃など約3時間。茨城が「47都道府県魅力度ランキング」で4年連続最下位の状況に「全国の方にもっと知ってもらいたい。自分の力で盛り上げていきたい」。

 ★19年近本光司 1月7日、新人選手の入寮日だったが、既婚者のため入寮せず、大阪ガスで調整。アスリートフードマイスター資格を持つ夫人のサポートを受け1日4食トレに励んでいることを明かし「自分がやりたいことを大切にしていきたい」。

 ★21年佐藤輝明 1月4日、母校の仁川学院(兵庫)で約2時間、キャッチボールやティー打撃。母校に約100万円相当のバッティングマシンを寄贈したことを明かした上で、新年の思いを「挑」の1字にこめ「チャレンジ精神を持ってやっていきたい」。

 ★23年森下翔太 1月2日、横浜市内の通称“こども甲子園”で知られる「西洗第一公園」でランニング、キャッチボールなど約2時間。新人年の甲子園での2桁本塁打を掲げ、「新人王、その先に日本代表、3冠王という目標も明確にある」。

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