テレビやスマートフォンで踊る様子を見ていると、自然と体がリズムを刻んでしまうヒップホップダンス。挑戦してみたいが、人前で踊るのはなかなかハードルが高い。初心者でも飛び込みやすいダンス教室を展開する「DANCE SPACE Q」(群馬県高崎市下和田町)の高崎駅前校を訪れ、初めて体験してきた。
「ヒップホップは文化そのもの。音を楽しんだり、リズムに乗ったりすること自体がヒップホップ」。代表のSHINYAさん(48)は語る。曲に合わせること以外に細かい決まりはなく、表現に幅があるためダンサーごとの個性が出るのも面白い。他ジャンルにも通じるものがあり、いずれはジャズやKーPOPなどを踊ってみたい人がダンスの入り口にするにも最適だ。
開放感のあるスタジオで思いっきり体を動かすことができる
大人の生徒の8割以上が1人で通っているが、次第に生徒同士が打ち解け、交流も見られるという。マネージャーの萩原敏幸さん(33)は「ダンスができるか不安な人も1回来るとイメージは大きく変わる」と背中を押す。豊富なレッスンを用意しているため、タイミングやレベルを問わず、生徒の希望に沿ったクラスを提案できるのが強みだ。
今回レッスンのために持参したもの
今回はSHINYAさんを講師に、ヒップホップの基本動作が学べるクラスを体験させてもらった。持ち物は室内履きと汗ふき用のタオル、飲み物だけ。準備が少ないのもありがたい。
レッスン開始。年齢層や性別もばらばらな生徒が鏡の見える位置に自由に並ぶ。聞きなじみのあるアップテンポの洋楽に合わせてストレッチで体をほぐし、腹筋や腕立て伏せで体を温める。
ダンスに欠かせないのが、体の一部を独立して動かす「アイソレーション」。首、胸、腰と上から順に挑戦していくが、普段はしない動きなので思うようにできずに歯がみした。
次に基本的なステップを教えてもらう。まずは「アップ」と「ダウン」の練習。カウントに合わせて膝を曲げるのがダウン、伸ばすのがアップ。少しずつ音楽に体を慣らしていく。上下の体の動きでリズムを取りながら、足を前後左右に動かすステップを1種類ずつ学び、後半はステップを組み合わせながら30秒の音楽で踊る。
膝を伸ばしたアップの体勢(左)と膝を曲げたダウンの体勢
SHINYAさんの「ワンエン・トゥーエン・スリーエン」というかけ声に合わせて必死に動きをまねる。程よい力の抜き方が自然なかっこよさにつながっているようだ。
周りを見渡すと、それぞれが自分のダンスに集中しており、不思議と恥ずかしくない。講師から細かな説明がない分、見よう見まねで体を動かす。その指導法のおかげで自分の世界に入り込めた。他の生徒も「お一人様」が多いのか、休憩時間中もそれぞれが自分のペースで過ごしていて、初心者が1人で参加しても気にならなかった。
夢中で踊っているうちに、あっという間に70分が過ぎた。最後に、その日練習したダンスのお手本を講師が踊る様子をスマホで撮影。これで家でも復習できる。体は温まり、心地よい疲労感に包まれている。参加していた女性も「仕事で嫌なこともあるが、ダンスをするとストレスが発散できる」と満足そうだった。
今回レッスンのために持参したものレッスンの最後に講師によるお手本披露があり、自主練習のため動画撮影ができた
翌日、全身を襲う筋肉痛とは裏腹に、気分はすっきりとしていた。今度は、女性らしさが強調されたヒップホップのジャンル「ガールズヒップホップ」にも挑戦してみたい。
【メモ】 高崎、前橋両市に5教室を展開。県内最大級のフロアを有する。約50人の講師が在席し、ヒップホップやジャズをはじめとしたストリートダンスの講座を月に500クラス以上開いている。レッスンを欠席した場合、別の教室でも振り替え可能。週1回コースは月謝7700円。月~土曜。問い合わせは本部(☎027-388-8402)へ。

ここでもできる
DANCE SPACE LOFT (みどり市笠懸町阿左美)
木を基調とフロアと一人一人に合わせた指導が魅力
本場ストリート初心者も気軽に
ウッド調のフロアで本場のストリートダンスを習うことができる。6人の講師がヒップホップやポッピング、ジャズなどを教える。
一人一人に対する親身な指導が定評で、初心者でも気軽に挑戦できる。米・ロサンゼルスでダンスを学んだYASU代表(46)は「ダンスは楽しいものなので、難しく考えずに楽しみましょう」と呼びかけている。
入会金5500円、体験レッスン2200円。一般・高校生は月謝7000円。問い合わせは電話(☎0277-76-5290、午前10時~午後10時)やメールで受け付けている。
