公開日時 2025年12月06日 17:33更新日時 2025年12月06日 20:46
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シンポジウムで登壇した秋田県自然保護課でクマ対策に取り組む近藤麻実主査(右)と東京農業大の山崎晃司教授=6日、秋田市
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共同通信
全国的にクマの人的被害が相次ぐ中、「市街地に押し寄せるクマとどう向き合うか」と題したシンポジウムが6日、秋田市で開かれた。専門家からは、人間とクマの「すみ分け」を実現するため、クマの生態を理解した上で対策を推進していく必要があるとの指摘が上がった。
秋田県自然保護課でクマ対策に取り組む近藤麻実主査は「人を見ても逃げないなど、クマが人を気にしなくなっている」と危機感を表明。クマを町や人里に寄せ付けないために、餌となる果樹や食べ物の管理徹底を呼びかけた。
秋田市で町内会の役員を務める男性は、公園の雑草除去やクリの木伐採など、地域住民が主体となった対策を紹介した。
東京農業大の山崎晃司教授(動物生態学)は、秋田県鹿角市などで衛星利用測位システム(GPS)を使ったクマの生態調査を実施していることを紹介し「データサンプルに基づく科学的管理」を目指していくとした。
環境省によると、2025年度はクマによる被害で13人が死亡(5日時点)。秋田県は人身被害が66人に上り、うち4人が死亡したとしており、12月に入っても秋田市などで連日出没情報が出ている。
シンポは秋田魁新報社などが主催し、約300人が参加した。