災害時に避難所になる体育館のエアコンは今、重要性を増しています。福岡市の特別支援学校で25日、体育館に設置されるエアコンの最終確認が行われました。福岡・佐賀では設置が進んでいない現状が明らかになっています。

■川本聖記者
「この学校の体育館にはエアコン5台が設置されていて、試運転が行われています。温度は25℃ほどと過ごしやすい環境です。」
福岡市南区にある特別支援学校、清水高等学園の体育館では、福岡市教育委員会の担当者がエアコンが正しく動いているかや、温度が下がっているかなどを確認していました。
10月1日から利用可能となるエアコン。この学校は避難所に指定されていて、災害時にも快適な環境を提供できると期待されています。
■福岡市教育委員会 学校設備課・古賀恵二郎 課長
「子どもたちに、教育で体育の時間に喜んで使ってもらえればと思います。避難所としても使ってもらえれば非常に有効に使えると思うので、なるべく早く整備したいと思っています。」

今、避難所となる体育館のエアコンの重要性が増しています。
日本時間の7月30日、ロシアのカムチャツカ半島付近でマグニチュード8.8の巨大地震が発生しました。この地震で、太平洋沿岸の広い範囲に津波警報が発表され、長時間にわたり津波が観測されました。

■リポーター
「消防署の屋上には多くの人が避難しています。日陰の部分は人がたくさん集まっています。混雑している様子が分かります。」
多くの人が高台やビルの屋上などに避難する中、熱中症となった人が出て課題となっているのです。

文部科学省によりますと、避難所に指定されている小中学校の体育館などでのエアコンの設置率は、全国平均で23.7パーセントです。一方で、福岡県は全国平均を大きく下回る10.7パーセント、また、佐賀県は0.4パーセントと全国で最も低くなっています。
福岡県内では、宗像市や太宰府市など6つの自治体で設置が完了しています。多くの自治体では1校も設置ができていない状況で、今後、整備が進められる見通しです。

エアコンの整備の難しさについて、227校で整備が必要となった福岡市教育委員会の担当者は。
■福岡市教育委員会・古賀課長
「機種を買うことも難しいし、工事の人手も不足していて難しい。予算面も厳しいものがありますが、3年間の最短でやれるので頑張ります。」
福岡市では2027年度までに、小中学校など227校すべてで設置を終える予定です。その費用は、2037年度までの維持管理費などを含めて、137億円程度かかる見通しです。
災害時にも役に立つ体育館のエアコン。速やかな設置が期待されます。
