
金沢美術工芸大裏千家茶道部が来場客をもてなした立礼席=金沢市南町で
茶の湯文化が盛んな金沢市に、各地の大学茶道部が集う「全国学生大茶会2025」が30日始まった。31日までの2日間で、計27団体が市内の茶室やイベントスペースで来場客をもてなす。初日は初参加の金沢美術工芸大裏千家茶道部などが一服をふるまった。
同部は1年間の同好会をへて4月に正式な部活動となり、今回が「デビュー戦」。今年初めて会場に加わった明治安田ヴィレッジ金沢(南町)で、いすに座ってもらう立礼席を設けるという、くしくも「初」が重なる茶会になった。
千賀彩永(さえ)部長(21)=工芸科陶磁コース3年=が亭主を務め、丁寧な所作でお点前を披露した。部員の自作した茶わんで茶を供し、待合には多彩な工芸作品を展示するなど、美大生ならではの工夫で楽しませた。
金沢市桜田町の会社役員岡山隆昭さん(60)は三女の美月さん(9)と並んで一服を味わい、「学生たちの頑張りや初々しさが伝わった」とほほ笑んだ。
千賀部長は「自分たちの作品でお点前ができてうれしい。茶会で使った経験を次の制作に生かしたい」と意気込む。部を指導する裏千家今日庵業躰(ぎょうてい)の奈良宗久さん(55)は「総合芸術の茶道を学ぶことは作家としても勉強になり、視野が広がるはず」と話した。
全国学生大茶会は実行委員会と市が主催。5回目となる今年は約290人の学生が参加した。(谷口大河)
