
六角形のLEDヘッドライトをバンパーに埋め込んだ2022年式ランボルギーニ「エッセンツァSCV12」
2025年8月13日と14日に米国カリフォルニア州で開催されたブロードアローオークションズ主催の「モントレージェットセンター2025オークション」において、2022年式ランボルギーニ「エッセンツァSCV12」が出品され、落札されました。どんなクルマなのでしょうか。
ランボルギーニ史上もっとも過激な“サーキット専用マシン”
2025年8月13日と14日に米国カリフォルニア州で開催されたブロードアローオークションズ主催の「モントレージェットセンター2025オークション」において、2022年式ランボルギーニ「Essenza SCV12(エッセンツァSCV12)」が出品され、落札されました。
エッセンツァSCV12は、ランボルギーニのモータースポーツ部門「スクアドラ・コルセ(Squadra Corse)」が開発し、デザインは「チェントロ・スティーレ(Centro Stile)」が担当したサーキット専用モデルです。2020年に発表され、同社の公道モデルを“生ぬるい”と感じるオーナーのために生まれた、まさに“究極のトラックトイ”。フェラーリの「FXX」シリーズやアストンマーティン「ヴァルキリー AMR Pro」と並び称される、世界でも数少ないトラック専用ハイパーカーのひとつです。
パワーユニットには6.5リッター V型12気筒自然吸気エンジンを搭載。最高出力は819馬力を誇り、ランボルギーニ史上もっともパワフルな自然吸気エンジンとされています。組み合わされるのはリア搭載の6速Xトラック製シーケンシャルトランスアクスルで、パワーは後輪へダイレクトに伝達。アヴェンタドールのV12をベースに180度回転させて搭載し、エンジン自体をシャシのストレスメンバーとして利用するというレーシングカーさながらの手法が採用されました。
ルーフのエアスクープから取り込まれる空気がインテークへと導かれ、9000rpm近い高回転域まで一気に吹け上がる。ダブルスプリッターやセンターリブ付きのボンネット、巨大な2段リアウイングとディフューザーが組み合わされ、速度250km/hで2約1200kgものダウンフォースを発生するという数値は、LMP1マシンにも匹敵します。
ボディはカーボンを多用して軽量化が徹底され、ホイールはマグネシウム製のセンターロック式。ブレーキにはブレンボ製カーボンセラミックローターと軽量モノブロックキャリパーを備えます。外装はアド・ペルソナムによる「ロッソ・シンティッラ」と呼ばれる鮮烈な赤に彩られ、インテリアはネロ・コスムスのアルカンターラ仕立て。さらにこの個体は、サイドミラーやエンジンカバー、リアウイングに“赤く染められたカーボン”があしらわれた唯一の仕様で、存在感は圧倒的です。
生産台数はわずか40台。そのうち米国に正規納入されたのはわずか7台のみとされ、この一台がどれほど希少かは言うまでもありません。さらに今回出品された個体は未走行状態で、まさにショールームから直行したかのような新車同然のコンディションで落札されました。
オーナーには専用クラブ「エッセンツァSCV12クラブ」への参加権も付与され、バルセロナやミサノといった世界の名門サーキットでの特別なトラックイベントにフルファクトリーサポートで参加することが可能です。ファクトリードライバーのマルコ・マペッリ氏やル・マン5勝のエマニュエーレ・ピッロ氏の指導を受けながら走行できるなど、特権的な体験が約束されています。
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今回のオークションでは、落札予想価格160万ドルから220万ドル(日本円で約2億3753万円から3億2661万円)に設定されていましたが、最終的に149万ドル(日本円で約2億2120万円)で落札されました。
