(CNN) 北京の街中を運ばれていく兵器群の一部は、巨大な防水シートで覆われている。それでもそこに浮かぶシルエットは紛れもなくミサイル、戦車、潜水艇のものだ。中国は現在、6年ぶりの大規模な軍事パレードに向けた準備を進めている。

軍事ウォッチャーにとって、ベールに包まれた兵器の列は9月3日に行われる大規模な軍事パレードで何が披露されるのかを類推する上で貴重な手がかりを提供する。中国は、このパレードで人民解放軍(PLA)が保有する国産の現役兵器の「新世代」版を披露するとしている。中国の軍事装備の進歩を示すものとしては、2019年の建国記念日パレード以来最大の規模になるとみられる。

今年の軍事パレードは、中国史における画期的な出来事である第2次世界大戦終結の80周年を祝うもの。同大戦は、1931年に中国侵攻を開始した大日本帝国の降伏によって幕を閉じた。

中華人民共和国の建国70周年を記念した2019年の軍事パレードでは、PLAが道路移動式大陸間弾道ミサイル、極超音速滑空体を搭載した中距離弾道ミサイル、そして初の水中無人機などの兵器を公開した。

パレードのリハーサルで登場したYJミサイル/From Chinese social media
パレードのリハーサルで登場したYJミサイル/From Chinese social media

中国政府は習近平(シーチンピン)国家主席の指揮下、目覚ましい軍事力増強を進めている。以前はアジア最強ですらなかったPLAだが、現在は米軍にも匹敵し始めているとアナリストらは推計。一部の分野では既に米軍を凌駕(りょうが)しつつあるという。

9月3日、軍事ウォッチャーは19年に初公開された兵器や技術の一部が新型化されると予想する。

パレードのリハーサルでは、防水シートや布で覆われているものの極超音速ミサイルシステムや大型潜水ドローン(無人機)など、様々な兵器の新型が集められたことはほぼ間違いないとみられている。

当局は20日、PLAが9月3日に披露する装備をカテゴリー別にリストアップした。

パレードのリハーサルで運搬される大型潜水ドローン(無人機)/From Chinese social media
パレードのリハーサルで運搬される大型潜水ドローン(無人機)/From Chinese social media

PLAの中部戦区閲兵指揮機構弁公室の常務副主任を務める徐貴忠少将は、北京での記者会見で、「閲兵式には1万人以上の人員、100機以上の航空機、数百台の地上車両が参加する」と述べた。

徐氏によれば、登場する100種類以上の装備はすべて実戦投入可能な国産品。その大部分は初公開の新型兵器になるという。

徐氏は、中国がこれまで世界に公開したことのない最新鋭の兵器を列挙した。具体的には最先端のドローン、指向性エネルギー兵器、電子妨害システム、極超音速システム、防空・ミサイル防衛技術、戦略ミサイルなどだ。加えて戦闘機、戦車、部隊による通常の編隊も展開するという。

それぞれの兵器に関する詳細については、パレード当日前により多くの情報を公開していく方針だと、徐氏は明言した。

Share.