
震と建物の耐震技術をテーマに英語でプレゼンテーションする矢代莉緒さん=14日、米ワシントンのジョージ・ワシントン大で(鈴木龍司撮影)
SUGAI奨学基金、 被災地から招待 【ワシントン=鈴木龍司】能登半島地震などの被災地の大学生らを対象とした国際研修プログラムが8月3〜17日、米国の首都ワシントンのジョージ・ワシントン大を拠点に開かれ、県内から金沢大と金沢工業大の5人が参加した。国際的な感覚を身につけたリーダーの育成を支援しようと、寄付金で運営しており、留学生との交流や語学研修、専門家の講義などを通じて知見を広めた。
研修は米議会図書館の元職員の菅井則子さんがジョージ・ワシントン大に設立した「SUGAI奨学基金」が開催し、2018年以降、東日本大震災、熊本地震、能登半島地震で被災した大学生らを招いている。
今年は石川から金沢大大学院の瀧野(たきの)晴美さん(23)、端野開都さん(26)、安田有季恵さん(26)、金沢工業大の矢代莉緒さん(19)、島光輝さん(20)の5人が参加した。東北や熊本県の学生と特別講義を受け、議会議事堂や議会図書館、在米日本大使館、博物館などを視察。14日には英語によるプレゼンテーションがあり、それぞれの専門分野を生かした将来の目標などを発表した。
建築学部の矢代さんは「能登半島地震では建物の崩壊が多かった。米国の建築の視点も参考にして、耐震技術を学びたい」と語った。自然科学を専攻する瀧野さんは「女性リーダーの講義を受け、行動に移すことの大切さを学んだ。日本に戻ってからもいろいろなことに挑戦し、自分の足でしっかりと立てる人間になりたい」と話した。
ジョージ・ワシントン大の職員で、研修のディレクターを務めるターナー育子さんは「基金の創設者の菅井さんは『外から日本を見ることで視野と知識の幅を広げてほしい』と願っている。学生たちは目をギラギラさせて研修に取り組み、積極性を養ってくれた」と振り返った。
