夏の全国高校野球、大会9日目の第1試合は宮城の仙台育英高校が島根の開星高校に6対2で勝って3回戦に進みました。

開星は1回、フォアボールとヒットでチャンスをつくり、4番の松崎琉惺選手の犠牲フライで1点を先制しました。

一方、仙台育英はそのウラの攻撃で2本のヒットでランナー二塁三塁のチャンスをつくると、4番の川尻結大選手の犠牲フライと相手のエラーで2点を奪い、逆転しました。

さらに、3対1でむかえた6回、1番の田山纏選手と2番の原亜佑久選手の連続タイムリーで2点を加えると1点を返された8回には8番の高田庵冬選手のソロホームランでリードを広げました。

投げては3回途中から登板したエースの吉川陽大投手が変化球を低めに集める丁寧なピッチングで相手打線から9つの三振を奪い、1失点にまとめました。

仙台育英は6対2で勝ち、3回戦進出を決めました。

開星は7本のヒットなどで得点圏にランナーを進めたもののチャンスにあと1本が出ませんでした。

【仙台育英 吉川陽大投手「自分が抑えるという気持ちで」】

仙台育英高校で9個の三振を奪う好投を見せたエース、吉川陽大投手は3回途中、ワンアウト二塁三塁の場面で2人目で登板したことについて「ピンチの時は自分が出ると思ってリリーフとして置いてもらってるので、自分が抑えるという気持ちでした。自分の長所である勝負強さをあの場面で出せたと思います」と振り返っていました。

1回戦の12個の三振に続いて14も9個の三振を奪ったことについては「三振は意識はあまりなくて、打たせて取るようにと思っていました。守備の良いプレーもあったので、『打たせても大丈夫』と思えるようになって、そこからよりゾーンに投げられるようになりました。須江監督からも守備のリズムがバッティングのリズムを生むと言われていたので、自分が守備のリズムを整えて、バッターにしっかり集中するようにしました」と冷静に振り返っていました。

そのうえで、「1戦1戦、戦った上に日本一があると思うので、このあとも1球1球を全力で投げたいです」と力強く話していました。

【仙台育英 須江航監督「1回の表裏の攻防で9割決まると」】

仙台育英高校の須江航監督は「どういう決着になるのかは1回の表裏の攻防で9割決まると思っていた。1回に珍しく相手のミスが出て逆転できたのがよかった」と話していました。

また、3回途中の梶井湊斗投手からエース吉川陽大投手への継投については「甲子園は甘くないので、先を見ていたら足元をすくわれてしまう。天気で例えれば、雨が降る前に傘を差すくらいの準備をしないと思い通りにならない。3回は狙い通り、吉川投手がゼロで抑えてくれたことが中盤の攻撃のリズムにつながったと思います」とエースをたたえていました。

Share.