よさこい祭り、いよいよ8月9日に開幕します。
シリーズでお伝えしている今年の見どころ、最終回の今回は『よさこい愛』にあふれる県外の踊り子をご紹介します。
今年で72回を数えるよさこい祭りには、毎年全国各地から踊り子が参加しています。

よさこい祭り振興会によりますと、今年の出場チーム188チームのうち県外チームは68チーム。踊り子の数でみると全体1万8000人のうち、県外チームの踊り子の数は約5000人と、3割近くにのぼります。

■よさこい祭り振興会・岡林さん
「踊り子の総数というのは大きく変動ないんですけれども、その中で県外チームの方々が増えてますので、県外からの踊り子という比率も増えていると」

踊り子の数を2000年以降で比較すると、全体の総数は概ね横ばい。人口減少が進む中県内勢は減少傾向ですが、県外勢はむしろ増加傾向にあることが分かります。

■よさこい祭り振興会・岡林さん
「県外のチーム、あと県外の踊り子という部分が相当数いる。そういう所もありますので、県外の方々が今のよさこいを支えていただく1つになっているということは確かだと思う」

増えている県外の踊り子たち。その中で実は県内チームの中にも一定数県外の踊り子がいるんです。
オンラインで踊りの指導を受けているのは、東京在住の中村和恵さんです。中村さんは東京の出版社に勤めていて、関東生まれ、関東育ちと高知とゆかりはありませんがよさこい祭りには出場11回というベテランです。

8月6日、今年も中村さんが祭りの直前に高知入りしました。1年ぶりのよさこいの本場・高知です。

■中村さん
「やっぱり帯屋町のアーケード歩きながらここで踊るのかと思うと、ここに向けて練習してきたりとか家の事とかいろんな調整をしてこの日を迎えてたので、身が引き締まるというかワクワクしてます」

毎年宿泊するホテルの支配人ともすっかり顔なじみです。
中村さんが参加しているのは、第1回よさこい祭りから出場している『帯屋町筋』。7日は高知市の本町郵便局の駐車場で午後7時から練習に臨みました。
1年ぶりに会うメンバーと話が弾みます。

■中村さん
「私は本当に高知は地元でもなんでもないんですけど、仲間がおかえりって迎えてくれるんですよね。そのおかえりって言ってほしくて、なんかついつい毎年帰ってきちゃうかなという気がしてます」

中村さんはなぜよさこいにひかれたのでしょうか?

■中村さん
「本当に仲間との絆もそうですし、踊っている時に沿道でうちわであおいでくれる方とかもたくさんいたりして、やっぱりそういう人のぬくもりっていうのを感じるものかなというふうに思っています」

中村さんは2006年職場の先輩に誘われて原宿のスーパーよさこいに帯屋町筋チームの踊り子として参加したのをきっかけに2007年からは毎年、休みを取って高知の祭りに参加してきました。
2013年に結婚して長男を妊娠したものの、どうしても仲間に会いたくて2014年は大きなお腹のまま高知で踊りを鑑賞しました。

翌年には生後9か月の長男を連れてチームに復帰しますが、子供を預けて踊るうしろめたさが募り、次の夏からは高知で踊るのを休みにして観客として家族で高知を訪れるように。

しかし、関東の仲間に誘われ、2022年の特別演舞で復帰を果たします。

■中村さん
「小さな子供を抱えていると練習とかも思うようにいかなかったり、ましてや何日も家を空けるっていうところが子供も小さかったので難しかったんですけど、特別演舞の年は帯筋の過去の作品のリミックスだったので、きっと振りも知ってるのもあるから参加してみたらっていうふうに声をかけてもらって」

その時、中村さんに声をかけたのが同じく関東から参加している中山さんです。

■誘った仲間
「独身の時からものすごいバイタリティはあったんですけど、このままやめたらもったいないとなと思って」

帯屋町筋には中村さんや中山さんのような県外からの参加者が今年は30人いるそうで、踊り子の総数120人に占める割合は実に25%です。

■帯屋町筋代表 早川賢治さん
「よさこい祭りそのものが本当にいろんな方々、県外だろうがみんな参加して。どこのチームも結構県外の参加者もおられると思うので、そうやって一緒になって楽しめるお祭りなので、それだけ自由なお祭りの証拠じゃないかなと思います」

県外からの踊り子が高知の踊り子と合流するのは8月6日からで、開幕直前まで猛特訓が行われます。
今年の帯屋町筋のテーマは「帯筋百華」。いろいろなお店が軒を連ねる帯屋町商店街の百花繚乱的な魅力を踊りで魅せます。
本番まであとわずか。1年のうち数日のこの時間が中村さんにとっては宝物です。

特別演舞以降、毎年参加していますが、今年も家族が快く送り出してくれました。

■息子と中村さん
「また一緒に高知行こうね」「うん。高知大好き。がんばって」

■中村さん
「高知に生まれたかったって地方車に書かれて、たぶん県外のチームさんなんですけど、高知に生まれてたら、もしかしたらこのお祭りをちっちゃい時から体験というか経験で来てたのかなとか、そういうことをちょっと想像したりするとなんか高知に生まれたかったっていう気持ちもすごくわかる」

県内・県外関係なくよさこい愛にあふれた踊り子たちの熱い踊りは、9日の前夜祭を皮切りに4日間、高知のお城下を彩ります。

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