ロシアのカムチャツカ半島付近を震源とする地震の影響で、岩手県の沿岸部を含む太平洋の広い範囲で津波警報が発表されています。県内では、久慈で全国で最も高い1メートル30センチの津波を観測。およそ5万3000人を対象に避難指示が出されています。

こちらは久慈港の映像です。波が岸壁を越えていることが分かります。久慈では、全国で最も高い1メートル30センチの津波を観測しています。

午前8時25分ごろ、ロシアのカムチャツカ半島付近を 震源とする地震が発生しました。地震の規模を示すマグニチュードは8.8と推定されています。

■防災無線・宮古市
「岩手県に津波注意報が発表されました」

■津波避難ビル ・久慈市
市の職員
「3階が避難場所なんで、右手のすぐの所に階段があるので」

この地震で、岩手県を含む太平洋沿岸に津波注意報が発表。久慈市長内町の津波避難ビルには、高齢者や子どもなど、地域の住民などが避難し周辺の様子を確認していました。

避難した人
「ついこの前も訓練したばかりなんですけども、まずはこんなに早く実際に(避難ビル)を活用できるとは思いませんでした」

■釜石市大平町の高台
また、釜石市でも過去を、あの時を思い出して高台に避難する人の姿が見られました。

避難した人
「3.11のことを鮮明に思い出して」「すぐ避難した方がいいという感じで避難しました」

しかし…

■スマホの警報音
「津波です…警報になったね」

注意報の発表からおよそ1時間後、「警報」に切り替わりました。

■気象庁会見
「津波警報」に切り替わった経緯について、気象庁は…

気象庁・清本真司地震津波対策企画官
「新たな解析とか、あるいは海外の機関からデータもいただいて」「9時40分に津波警報に切り替えでおります」

日本から遠く離れた海外で発生した『遠地地震』による津波警報の発表は、2010年2月に起きたチリ中部の地震以来、およそ15年ぶりです。

■久慈港
県内では、午後5時半までに、久慈港で午後1時52分に全国で最も高い1.3メートル、宮古と釜石で0.5メートル、大船渡で0.4メートルの津波を観測しています。

映像を早送りすると津波が押し寄せる様子が分かります。

■宮古の避難所
また、沿岸部の12市町村、およそ5万3000人を対象に避難指示が出され、およそ5000人が避難。避難所では暑さ対策も講じられていました。

避難した人
「驚いたというか、早く逃げなければと思った」
釜石の避難者
「避難するのは当たり前なんですけど暑さでちょっと疲れの方が出てくるという感じですよね」

■釜石駅
記者「釜石駅は津波警報の発表を受けまして現在、封鎖されております」

■三鉄・宮古駅
交通にも影響が出ています。三陸鉄道が全線で運転を見合わせているほか、JR釜石線の一部区間やJR山田線でも運転を見合わせています。

岩手県内で津波による被害は確認されていませんが、気象庁は「少なくとも1日程度以上は津波の高い状態が継続する見込み」とした上で、津波警報が解除されるまでは、安全な場所から離れないよう呼びかけています。

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