欧州連合(EU)の首脳は24日、中国の習近平国家主席と会談した。2023年以来の対面開催となったが、これまでの経緯は両者の溝を浮き彫りにしている。
中国国営の新華社通信によると、習氏はコスタ欧州理事会常任議長(EU大統領)と欧州委員会のフォンデアライエン委員長と会談。東京で開かれたEUと日本の首脳会談の翌日に実施された。
欧州委員会の発表資料によると、フォンデアライエン氏は習主席に対し、EUと中国の関係が「転換点に達した」と発言。「協力の深化につれ、不均衡も生じている」と指摘し、「関係の均衡を回復させることが重要だ。持続可能な関係にするには双方が利益を得ることが不可欠だ」と述べた。

中国の習近平国家主席(左)と欧州委員会のフォンデアライエン委員長
Photographer: Nathan Laine/Bloomberg
今年はEUと中国が外交関係を樹立してから50年の節目だが、貿易やウクライナでの戦争を巡って両者の緊張が続いている。
ブルームバーグ・ニュースは、当初2日間の予定だった会談が中国側の要請で1日に短縮されたと報じている。また、習氏が拒否したため開催地はブリュッセルから北京に変更された。
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国営の中央テレビ(CCTV)によると、習主席は会談の冒頭、国際情勢の不確実性が高まる中、中国とEUは協力を深め、信頼関係の強化と対話の継続に努めるべきだと述べた。
共同声明の発表は予定されていないが、匿名を条件に話した複数の関係者によると、EUは会談での主要発言をまとめた声明を発表予定だという。
また、両者は気候問題への協力に関する声明の準備も進めている。複数の関係者によると、両者の高官は24日、北京で署名に臨む予定。今年ブラジルで開催予定の第30回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP30)を前に、温室効果ガスのさらなる排出削減と行動計画が盛り込まれる見通し。

原題:Von Der Leyen Tells Xi EU-China Ties Are at ‘Inflection Point’(抜粋)
(フォンデアライエン委員長の発言を追加して更新しました)
