フランス当局は16日開幕したパリ国際航空ショーで、複数のイスラエル防衛関連企業の展示ブースを黒い壁で覆い隠した。これを受けてイスラエル側が反発し、物議を醸している。

  今回の措置は、4日目に突入したイスラエルとイランの衝突に加え、パレスチナ自治区ガザでのイスラエルの対応を巡り人権問題への懸念が高まる中で取られた。

  主催者はフランス政府の指示に基づく対応だと説明している。 

  イスラエルの企業5社が攻撃用兵器を展示しないとの事前合意に反したと、扱いに慎重を期す問題だとして匿名を条件にフランス政府関係者が明らかにした。

  イスラエルには自衛権があるが、ガザでの軍事作戦が議論を呼んでいることを踏まえ、イスラエルの攻撃用兵器をいかなる形でも支持しないとのフランスの立場に基づく措置だとその関係者は話した。

  一方、イスラエル国防省は今回の措置に不意を突かれたと述べ、主催者に対して壁の撤去を求めた。問題の壁は、攻撃用兵器の展示撤去の要求をイスラエル企業が拒否したことを受けて、夜間に設置された。

  イスラエル国防省は声明で「フランスは政治的配慮を装ってイスラエルの攻撃用兵器を国際展示場から排除しようとしている。これらは仏メーカーと競合するものだ」と非難した。

  会場内では米国、ブラジル、トルコなどのメーカーが、旅客機とともに、さまざまな軍事装備品を展示している。

Day One of Paris Air Show 2025

イスラエル・エアロスペース・インダストリーズなど複数の同国企業の展示ブースには黒い壁が設置された(パリ航空ショー、16日)

Photographer: Nathan Laine/Bloomberg

原題:Israeli Weapons Displays Covered at Paris Air Show, Sparking Row(抜粋)

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