米アップルは、デジタル市場法(DMA)に違反したとして4月に欧州連合(EU)から制裁金5億ユーロ(約830億円)を課された問題を巡り、違反を速やかに是正しなければ、新たな制裁金を科される可能性がある。

  是正の締め切りは6月26日で、事情に詳しい関係者によると、EUの執行機関、欧州委員会は、アップルに対する最後通告の準備を進めている。

  欧州委員会はアップルに対し、同社のアプリストア「アップストア」以外の割安な商品やキャンペーンに、アプリ開発業者がユーザーを誘導することを認めるよう求めている。

  アップルはこの要請を無視すれば、DMAに基づき新たな制裁金を科される恐れがある。DMAでは違反が続いた場合、対象企業の全世界売上高の日次平均の最大5%を、1日ごとに科すとしている。一方、アップルがEUの懸念を和らげるような十分な提案を速やかに提出できれば、制裁の回避もあり得るという。

  アップルの広報担当者は、EU当局がDMAの順守要件を次々に変更しているため、規則の内容が流動的で、対応が困難になっていると訴えている。「膨大な時間をかけて対応している」としながらも、不満をにじませた。

  欧州委員会の報道官は、アップルにはまだ提案を提出する時間が残されており、現時点で次の措置についてはコメントしないとしている。その一方で、アップルが義務違反を続ける場合、規制当局は十分な権限を行使できると強調した。

 

原題:Apple Risks Fresh EU Charge Sheet Over App Store Curbs(抜粋)

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