韓国最高裁は1日、公職選挙法違反に問われた最大野党「共に民主党」の大統領候補、李在明氏に無罪を言い渡した2審判決を破棄し、高裁に差し戻した。次期大統領選の行方を左右しかねない展開だ。
曺喜大・大法院長(最高裁長官に相当)は1日、高裁の判断は公職選挙法に関する法原理の「誤解」に基づいていると述べた。
無罪判決の破棄は、6月3日に投開票が予定されている大統領選に立候補した李氏の選挙戦に暗い影を落とす。高裁が選挙前に懲役刑または100万ウォン(約10万円)を超える罰金を科す判決を言い渡す場合、李氏は事実上、立候補資格を失う。

李在明氏(27日、韓国・高陽市)
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これまでのところ、李氏は党の公認候補としてすでに選出されており、法的な不確実性があるにもかかわらず、世論調査では他の候補を大きくリードしている。

首相を辞任した韓悳洙氏
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李氏は記者団に対し、大法院の判断について「自分の考えとは全く異なる方向の判決」としつつ、「法も国民の合意であり、国民の意思が最も重要だ」と述べた。
大法院の発表後すぐ、大統領権限を代行する韓悳洙首相が辞任し、予想される大統領選出馬への道筋を整えた。世論調査によると、韓氏は李氏に現時点で大差を付けられているが、今回の大法院判断が韓氏にとって追い風となる可能性もある。
韓国の法に従うと、韓氏の辞任で大統領権限は崔相穆経済副首相兼企画財政相が代行する。だが、野党は崔氏の弾劾議案を提出。これに反発した崔氏は辞任し、韓国の政治的不透明性は深まった。
これを受けて、韓国の銘柄で構成されるiシェアーズMSCI韓国ETF(ティッカー:EWY)は一時0.5%安と日中安値。韓国ウォンはドルに対して0.6%安の1433.40ウォンまで売られた。
原題:South Korean Election Front-Runner at Risk From Guilty Verdict、South Korea’s Finance Minister Resigns After Impeachment Bid、South Korea ETF Falls to Session Low as Finance Minister Resigns(抜粋)
(崔相穆企画財政相の辞任などの内容を最終2段落を加えます)
