
欧州を代表する巨大航空グループであるエールフランスKLMにおいて、将来的に現在のグループ名称が変更される可能性が浮上しています。現地メディアが関係者の話として報じた内容によると、同グループのベン・スミスCEOが、グループのさらなる拡大と再編を見据えて、名称から「エールフランス」および「KLM」を外す方向で検討を進めている模様です。
この抜本的な変更案の背景にあるとされているのが、スカンジナビア航空(SAS)のグループ入りです。現在、エールフランスKLMはSASの株式取得を通じた事実上の傘下収めを進めており、順調に進めば今年後半にも正式な承認が得られる見込みとなっています。単一の国籍や特定のエアラインを連想させる既存のブランド名をグループ名として冠し続けるのではなく、ブリティッシュエアウェイズやイベリア航空などを束ねる「IAG(インターナショナル・エアラインズ・グループ)」のような、より中立的な名称を採用することで、新たな加盟航空会社が合流しやすい体制を整える狙いがあると考えられています。
さらに、同グループはポルトガル政府が民営化を進めているTAPポルトガル航空の買収にも強い意欲を示しており、これも名称変更を後押ししていると考えられています。もしこの名称変更が実現へと動けば、欧州航空業界の歴史において非常に象徴的な出来事となりますが、現時点では一部の経営層に伝えられた段階の構想にとどまっているとされており、ブランドへの愛着が強い内部からの反発も予想されます。
現段階ではあくまでも関係者からの情報に基づくシナリオの一つであり、今後の正式な経営判断やグループ内の調整動向が注視されます。なお候補案の一つとして「 The Blue Group ブルーグループ」が挙がっているとの情報があります。Photo : Airbus
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