公開日時 2025年04月15日 17:41更新日時 2025年04月15日 18:34
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インタビューに答えるフランスのマルク・アバンスール・インド太平洋担当大使=3月(共同)
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共同通信
フランスのインド太平洋担当大使のマルク・アバンスール氏は、中国が台頭するインド太平洋地域について、ロシアによるウクライナ侵攻への対応が欧州の重要課題となった後も「関与を増している」と述べた。全世界で法の支配を守る必要性を認識しているからだと強調した。15日までにパリで共同通信のインタビューに答えた。
フランスのマクロン大統領は5月末、シンガポールで開かれるアジア安全保障会議に招かれ、基調講演する。アバンスール氏によると、同会議で欧州首脳の基調講演は初めて。フランスが2018年から進めるインド太平洋戦略を更新する文書をこの機会に公表することも検討している。
またマクロン氏は、会議出席に合わせベトナム、インドネシアも訪問する。なるべく早期の日本再訪も調整中だ。
フランスは南太平洋のニューカレドニアなどインド太平洋地域に海外領土を持つ。本国からも軍の艦船や航空機の展開を増やしており、アバンスール氏は会議招待の背景として「地域の安保提供者と認識されている」との見方を示した。
フランスのインド太平洋戦略は、対立する米中両国のいずれの傘下にも入らず、各国と主権維持のため協力することを狙う。アバンスール氏は「私たちは米国の同盟国だが常に同調はしない。バイデン前政権と始めた地域での相互補完的な取り組みをトランプ政権と続けられるか今後判断する必要がある」と語った。
対中関係については「対決姿勢は取らない」が「注文を多く付けている」と説明。台湾に関し「私たちは現状維持にこだわると必要に応じて伝えている」と訴えた。
欧州連合(EU)が22年から毎年開催してきた「インド太平洋閣僚会合」を今年も開催する方針だと述べ、今回初めて準備のため高官級会合も開く見通しだと明らかにした。(パリ共同)
