日清戦争から太平洋戦争にかけて、山形県から戦地に赴き、犠牲になった人たちを追悼する式典が山形市で行われました。
この式典は、山形市にある県の戦没者墓地、「千歳山霊苑」で昭和29年から毎年、行われていて、10日、遺族をはじめ、知事や来賓など166人が参列しました。
この霊園には、日清戦争から太平洋戦争にかけて、山形県から戦地に赴き、犠牲になった4万人余りがまつられていて、はじめに参列した人たちが1分間の黙とうをささげました。
このあと、主催者を代表して吉村知事が「世界では紛争が絶えず、恐怖と隣り合わせの日常を送る人たちがいます。現代を生きる私たちの責務として、戦争の惨禍を二度と繰り返さないよう歴史の教訓を次の世代へとしっかりと継承していきます」と式辞を述べました。
続いて、県遺族会の冨澤善右衛門会長が「ふるさとを思い、家族の幸せを願いながら戦場で倒れた方々の無念を思うと、強い悲しみを抱きます。いま私たちが当たり前のように享受している平和と豊かさは、戦争で亡くなった多くの尊い犠牲の上に築かれていることを忘れてはなりません」と追悼のことばを述べました。
最後に、遺族の代表らがひとりずつ、遺骨を納めた塔に向かって深く一礼して、戦没者に哀悼の意を表していました。
戦争で祖父を亡くした県遺族会青年部長の山岸正昭さんは「戦争の記憶を継承するのは遺族会の使命のひとつです。戦争を体験した世代はかなり少なくなっていますが、戦争体験者の子どもの世代からも話を聞いて記録に残し、広く伝えていきたい」と話していました。
