若い頃に蕎麦屋で酒を飲むという行為を教えてくれたのは、かなり年上の男性でまずは板わさやだし巻き卵だとかを頼んで日本酒を飲み、最後は蕎麦で〆るというのが、その店のド渋い老舗感も相まって、すごい大人っぽい……というか、オジさんっぽいと思いつつも、蒲鉾は家で出てくるのとはまるで別物のようにもっちりしていて味が濃く、だし巻き卵もふわふわで出汁が利いている。〆のお蕎麦もクオリティが高くって悪くないと思った記憶があり、以来、「蕎麦屋で飲む」という選択肢ができた。

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