<ALSOK杯第74期王将戦7番勝負藤井聡太王将を祝う会>上峰小学校の児童に出迎えられる藤井王将(撮影・大城 有生希)
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 将棋の藤井聡太王将(22)=名人など7冠=が21日、佐賀県上峰町の上峰小学校を訪れ、4月9日に開幕する第83期名人戦7番勝負への意欲を語った。

 前日は永瀬拓矢九段(32)の挑戦を4勝1敗で退けたALSOK杯第74期王将戦7番勝負(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)を祝う会に出席。同町では21、22日に第6局を開催予定だった。

 3連覇がかかる名人戦でも永瀬の挑戦を受ける。司会の水町みゆ女流初段(23)からの質問を受け、「王将戦5局でいろいろな発見があった。学んだことを生かしてよい将棋を指せるようにしたい」。王将戦が決着した9日から1カ月対局がない。その間に「時間をかけて将棋を見つめ直す。改善できることはないか振り返るよい機会。名人戦に向けて準備できたらいい」。持ち時間が8時間から9時間に増えて仕切り直しとなる、永瀬との2日制対局への対策を進めるという。

 年明け以降に臨んだ王将戦、そして棋王戦のダブルタイトル戦では後手番でついに負けなかった。戦前、「後手番で苦戦する。作戦的にも幅を広げられれば」と後手番での指しにくさを口にしたが、タイトル戦では昨年12月の竜王戦第6局以降、王将戦の第1、3、5局、そして棋王戦の第2局と千日手指し直しのため先手番から後手番になった第3局を計6連勝。

 とりわけ王将戦第3、5局については「今までと比べて比較的互角で序盤を乗り切れた。一定の手応えはあった」。第5局では2手目に自身初めて、飛車先の歩を突く△8四歩ではなく△3四歩で角道を開けた。後手番からの雁木(がんぎ)は2手目△3四歩、4手目△4四歩を選択しないと別の戦型へ進む可能性がある。輝かしい棋歴に新境地を開いた。

 名人戦では持ち時間が1時間増えることで2日目に夕食休憩が入る。過去2期の経験から夕食休憩時点で残り1時間になるそうで、「対局者の感覚では1時間の差は大きい。急所で深く考えてより面白い将棋が指せれば」とスリリングな終盤での読み合いに思いを巡らせた。

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