今年度行われる宮崎県内の公立学校教員採用試験は、全体の採用予定者371人程度に対し993人(前年度比53人減)が出願し、倍率は2・7倍(前年度2・9倍)と記録が残る2004年度以降で最低となった。倍率は小学校でも過去最低の1・4倍(1・5倍)にとどまり、なり手確保が課題となっている。県教育委員会が23日に発表した。(浜崎大弥)
県教委によると、小学校は採用予定172人程度に対し、234人が出願した。ほかの主な出願者数と倍率は、中学校が採用予定88人程度に対し268人で3・0倍(前年度3・4倍)、高校が採用予定54人程度に対し272人で5・0倍(5・0倍)だった。
教科など別の倍率は、高校保健体育は34・5倍(前年度35・5倍)と今回も高かった。一方で、中学国語は0・9倍(0・7倍)、中学技術は0・7倍(1・0倍)など、1倍を切るものもあった。 県内の出願時の倍率は11年度に行われた際の14・8倍をピークに低下傾向が続いている。ベテラン世代の定年による大量退職で、採用予定者数が増えていることなどが要因に考えられるという。近年は出願者の年齢制限を完全撤廃したり、県内のみだった試験会場を県外にも設けたりするほか、宮崎大教育学部では、将来地元で教職に就くことを前提とする県教員希望枠が導入されている。
教員のなり手不足は全国的に目立っており、文部科学省は採用スケジュールの早い民間への流出を防ぐため、今年度の採用試験の日程を約1か月前倒しして6月16日を標準日とすることを各教委に求め、宮崎県でも今年度の1次試験を前年度よりも約1か月早い6月16日に行う。文科省はさらに、来年度に行う試験についてはより日程を早め、5月11日を目安とするよう通知を出している。 県教委は「試験の倍率が向上するよう取り組むだけでなく、若手を中心に教員としての能力を引き出す研修プログラムを実施するなどして、高いレベルの教育を維持していきたい」としている。
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