府中市が保全に向けた条例制定を目指すケヤキ並木(27日、同市で)府中市が保全に向けた条例制定を目指すケヤキ並木(27日、同市で) 府中市のシンボル・ケヤキ並木を保全し、次世代に引き継ごうと、同市は27日、「市けやき並木を守り育てる条例」を制定する方針を明らかにした。国天然記念物の「馬場大門のケヤキ並木」が今年12月9日に指定100周年を迎えることから、条例も同日から施行したい考えで、市は6月3日開会の定例市議会に条例案を提出する。

 保全の対象となるのは馬場大門の並木を中心とした南北約600メートルの区域で、現在は計118本のケヤキがある。近年は、ケヤキが植えられている石積み内への立ち入りやごみの放置などの迷惑行為が後を絶たないという。 市の条例案では、市民との協働でケヤキ並木の魅力や価値を高め、将来に引き継ぐとの基本理念を示すとともに、石積み内への立ち入りや火気の使用、長時間の独占使用を禁止し、中止や指導ができるようにする。市はこれらの禁止行為のほか、別の条例で禁止されている空き缶や吸い殻などのポイ捨て、路上喫煙などと併せ、今後具体的な運用基準などを検討していく。 市ふるさと文化財課によると、ケヤキ並木周辺で日中から飲酒して騒いだり、長時間居座ったりする人も見られ、市民らから苦情が相次いで寄せられることもあったという。高野律雄市長は27日の定例記者会見で、「環境を守っていくことは今を生きる私たちの使命。ケヤキ並木の保全は、未来に向けたメッセージになる」と話した。

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