大曲の花火(全国花火競技大会)で知られる秋田県大仙市の花火業者4社がスクラムを組み、今夏、カナダで開かれるモントリオール国際花火競技大会に初めて出場する。目指すのは「世界一」の称号で、日本の「HANABI」を広く世界に知ってほしいと意気込む。1日には同市内の花火業者で花火玉の荷造りが始まった。
昨年8月26日の全国花火競技大会(大曲の花火)で打ち上げられた地元業者による「大会提供花火」(秋田県大仙市提供) モントリオール国際花火競技大会は、毎年6月下旬から8月にかけてカナダ・ケベック州で開かれる世界最高峰の大会。世界各国から集まった花火師が1か国30分程度の花火を披露し、世界一を決める。
2023年までに37回開催され、日本からも東京の花火業者などが単独で出場したことがある。同大会の主催者から昨年11月、「大曲の花火実行委員会」に招待状が届いた。 世界一に挑むのは、大仙市の「大曲の花火協同組合」に加盟する響屋大曲煙火、和火屋、北日本花火興業、小松煙火工業の4社。イタリアなど参加6か国のトップを切り、7月4日夜(日本時間5日)に登場する予定だ。 打ち上げ時の音楽は「わかりやすさ」を重視してディズニーアニメなど映画音楽から採用する。打ち上げる花火玉は約4600発。4社がそれぞれ得意な花火を組み合わせてカナダの夜を彩る。
響屋大曲煙火で行われた花火玉の荷造り作業(1日、秋田県大仙市で) 当日用の花火玉製造は既に終わり、1日午後には同市長戸呂の響屋大曲煙火で花火玉の荷造りが始まった。輸送中に引火などのトラブルに遭わないよう祈りを込め、花火玉を一つひとつ丁寧に扱っていた。7日にトラックで運び出した後、東京都内でコンテナに積み込まれ、海路でカナダを目指す。 作業を見守った同社社長の斎藤健太郎さん(44)は「見てもらいたいのは日本の花火のクオリティーの高さだ。今回の出場がきっかけになり、大曲の花火へのインバウンド観光や海外への花火玉の売り込みにもつながっていってほしい」と期待をふくらませる。 大曲商工会議所の斎藤靖会頭も「モントリオールでは、日本の花火の質の高さ、平和への思いも表現して世界に届けたい。出場するからには世界一を目指す」と高い目標を掲げた。 同商議所などは、大曲の花火が第100回を迎える2028年、世界各国の花火研究者や花火師が集う「国際花火シンポジウム」を大仙市で開きたいと計画している。花火師の渡航滞在費用にふるさと納税開始 モントリオール国際花火競技大会への出場を応援しようと、大仙市は1日、ふるさと納税の仕組みを活用した資金集めを始めた。 期間は1日から7月3日までの2か月余りで目標額は1000万円。集まった資金は、花火玉の製造費や輸送費、花火師らの渡航・滞在費などのうち、主催者負担では不足する経費に充てる。日本の花火の海外展開に必要な経費にも一部を活用していく。 専門サイト「ふるさとチョイス」から寄付できる。金額に応じて大曲の花火の観覧席や特産品を返礼品として用意した。返礼品を希望しない場合、1口1000円から参加できる。
寄付の申し込みは、ふるさとチョイスの大仙市プロジェクトページ(
https://www.furusato-tax.jp/gcf/2908
)へ。
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