現在の仕事の内容や漁師への抱負を語る竹内さん 青森県佐井村は、基幹産業である漁業の高齢化や担い手不足に対応するため、「漁師縁組」と呼ばれる事業を続けている。漁業に関心をもつ人を村外から招き、漁師として生活できる技能を身に付け、村内に定住してもらうことが狙いだ。最長5年間、技術習得などを支援する。4月には、横浜市出身の竹内友亮さん(36)がこの制度に応募して村内に住み始めた。竹内さんは「5年間しっかり学んで一人前の漁師になりたい」と意気込んでいる。
村によると、漁師縁組の応募者が採用されたのは6年ぶり。制度は2016年度に始まり、これまでに5人を採用。うち3人が定住している。 竹内さんは横浜市内の大学を卒業後、飲食関係の会社に就職。漁業とは無縁の世界で10年以上働いてきたが、22年に父の故郷である大間町を訪れたのを機に、同町への移住を考えるようになったという。おじ2人が町内で漁師をしていることもあり、漠然と漁師の仕事に目を向けていた。しかし、漁業の世界は知らないことばかり。魚釣りすらしたことがなく、まして漁船に乗ったこともなかったからだ。漁業協同組合の組合員資格の取得など漁師の世界に飛び込むにはハードルが高いことを知り、一時は諦めた。 しかし偶然、インターネットで佐井村の漁師縁組を発見。「大間町の隣でこんな素晴らしい仕組みがあったとは」と迷わず応募した。 そして4月12日、村の牛滝地区に移住。村や指導してくれる漁師のサポートを受けながら新生活をスタートさせた。「生活も思ったより不便はない」といい、地区の祭りにも参加させてもらうなど「歓迎してもらえている」と順調な滑り出しとなった。 現在は小屋でロープを片付けたり、船に乗って網やいかりの撤去作業などを手伝ったりしている。今後は定置網漁などを学んでいくといい、「毎日が新鮮。新しいことばかりだが、一つ一つ覚えていきたい」と、一人前の漁師を目指して先を見据える。 さらに、「今は『村外から来た人』だが、村民の一人としてなじめるように努力していきたい」と、定住についても前向きに話していた。
![[社会] 釣りすらしたことなかった男性、「漁師縁組」で目指す一人前…青森・佐井村が6年ぶり採用 [社会] 釣りすらしたことなかった男性、「漁師縁組」で目指す一人前…青森・佐井村が6年ぶり採用](https://www.walknews.com/wp-content/uploads/2024/05/1714711997_20240503-OYT1I50060-1-1024x576.jpg)