山形県西川町は、山形弁仕様の音声応答型AI(人工知能)を搭載した健康増進アプリを導入する。方言を事前学習したAIが、高齢者らの話し相手になりながら健康状態に合ったオリジナルの体操を勧める。町のほぼ全戸に配布しているタブレット端末に、5月以降の配信を予定している。

鳥取県の「先端技術と民主主義のあり方を考える研究会」報告書要旨

健康増進アプリを試す町民(26日、山形県西川町で)健康増進アプリを試す町民(26日、山形県西川町で) 町の高齢化率は48・3%(2023年10月1日現在)と県内市町村で最も高く、町民の健康増進や介護予防を図る狙いがある。

 アプリはAIを活用した事業を展開する「クリエイターズネクスト」(東京都)が開発した。AIは標準語を学習しているため、方言を認識できるかが課題だった。そこで、町の高齢者ら5人に「先生役」を依頼。「むがす」(昔)、「おぼこ」(子ども)などの山形弁を含む約3500の文章を読み上げてもらい、AIに事前に学習させた。 アプリでは、利用者が話した山形弁をAIが「翻訳」し、音声による会話が標準語で画面上に表示される。AIは会話の内容を踏まえ、13種の体操(約2分間)の中から利用者に合ったメニューを提案する。「腰が悪い」「肩が上がらない」などと伝えれば、その部位に負担の少ない体操を紹介する仕様だ。体操のレクチャー動画を見ることもできる。 菅野大志町長は「方言を後世に残す意味もある。会話を楽しみながら、健康寿命の延伸につなげてもらいたい」と話している。

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