力強く熱を帯びた演奏でヨーロッパの音楽界を席巻する新進気鋭のカルテット、レオンコロ弦楽四重奏団が初来日する。27日の第一生命ホール(東京・勝どき)での公演を前に、第1バイオリンのヨナタン・昌貴・シュヴァルツ(28)とビオラの
近衞(このえ)
麻由(26)に意気込みを聞いた。(松本良一)
ダニール・トリフォノフのピアノ・リサイタル…2夜連続、強靱な技巧で感情の変転弾き切る
左からルカス、ヨナタンのシュヴァルツ兄弟と近衞、ヴァルナー。全員が20代だけに音楽に勢いがある。(c)Nikolaj Lund
独ベルリンを拠点に2019年、ヨナタンと近衞、アメリー・コジマ・ヴァルナー(第2バイオリン)、ヨナタンの弟のルカス・実・シュヴァルツ(チェロ)で結成された。22年に英ロンドンのウィグモアホールと仏ボルドーでそれぞれ開かれた国際弦楽四重奏コンクールで立て続けに優勝し、一躍、注目を集めた。 シュヴァルツ兄弟は日本人の母を持ち、オランダ生まれの近衞は名指揮者、近衞秀麿のひ孫という。近衞は「コロナ禍だった2年の間、コンクールに向けた勉強に専念できたのが良かった」と振り返る。ソロと違って4人集まらないと成立しない四重奏は専門でやっていくのが難しいジャンルだが、「活動を続けていく自信はある」と言い切る。 「レオンコロ」はエスペラント語で「ライオンハート」を意味する。ヨナタンは「偶然付けた名前だったけれど、目指す音楽の方向性をうまく言い表していると思う」と説明する。その時々の流行にとらわれず、自ら信じる道を進む。名前には、その果敢な挑戦が凝縮されている。 4人の性格はさまざまだ。2人によると「ヨナタンは真面目、アメリーには安定感、マユには優しさがあり、ルカスは気遣いの人」。得意なレパートリーも異なり、近衞はシューマンなどのロマン派、ヨナタンはモーツァルトをはじめとする古典派が好きだという。 4人の対話から、分析的思考と情熱を兼ね備えた演奏が生まれる。近衞は「苦手な曲でも誰かがアドバイスしてくれるので助かる」と話し、ヨナタンも「四重奏は自由に振る舞える面と一緒に音を作り上げる面があり、その両方を経験できる」と魅力を語る。 プログラムは、ウェーベルンの小品とシューベルトの弦楽四重奏曲第9番、ベートーベンの「ラズモフスキー第1番」。ベートーベンの名曲とあまり取り上げられないシューベルトの第9番の組み合わせは、昨年90公演をこなし、レパートリーを広げつつある彼らの意気込みを示すかのようだ。 午後2時開演。(電)03・3532・5702。
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