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ランキング戦1組5位決定戦
(先)九段 丸山忠久×九段 羽生善治

▲2六歩 … △3四歩 …

▲7六歩 … △8四歩 …

▲2五歩 … △8五歩 …

▲7八金 … △3二金 …

▲2四歩 … △同 歩 …

▲同 飛 … △8六歩 …

▲同 歩 … △同 飛 …

▲3四飛 … △3三角 …

▲5八玉 … △4二銀 …

▲3六歩 … △4一玉 …

▲3七桂 … △2二歩 …

▲3八銀 3 △9四歩 1

▲1六歩 8 △9五歩 23

▲1五歩 4 △7二銀 2

持ち時間各5時間

△0時間32分 ▲0時間20分 28手

「棋士がみんな暑がりになれば」丸山忠久九段の願い届く…「代謝よし連合」に藤井聡太竜王、豊島将之九段の強力助っ人<丸ちゃんは今・後編>[指す将が行く]

試練の一番 竜王戦最上位であるランキング戦1組は、1回戦で敗退すると5位決定戦(本戦出場者決定戦)に回る。そこでまた初戦で敗れると、2組への降級が決定する仕組みだ。2月21日の東京・将棋会館での一戦は、1組残留をかけた勝負となった。 1組優勝5回の最多記録を誇る丸山は、在籍が25期。一方の羽生は第2期から連続36期にわたって、この地位(竜王位7期を含む)を維持してきた。前期は、丸山が1組4位、羽生は1組準優勝で本戦に進出した。今期は1回戦で、それぞれ渡辺明九段、久保利明九段に敗北を喫し、試練の本局を迎えたのだった。 振り駒で丸山の先手と決まり、戦型は羽生の誘導で横歩取りに進んだ。 丸山が飛車を3四に置いたまま右桂の積極活用を図る青野流の構えを志向したのに対し、羽生は△4一玉と寄って△2二歩と打つ低姿勢の指し方を選ぶ。さらに△9四歩と突き、先手の出方に応じて△5一金~△6二銀と△7二銀を使い分ける柔軟な方針を採った。▲1六歩は攻め幅を広げるための第一歩。後手が9筋を伸ばして▲9六歩を封じると、先手も端を突き越した。(小暮克洋)特別対局室の上座に戻る羽生九段。右は木村一基九段=吉田祐也撮影特別対局室の上座に戻る羽生九段。右は木村一基九段=吉田祐也撮影第2譜ランキング戦1組5位決定戦
(先)九段 丸山忠久×九段 羽生善治

▲1四歩 36 △同 歩 2

▲1三歩 3 △7六飛 51

▲7七角 44 △2三金 31

▲3五飛 71 △7四飛 10

▲8五飛 1 △8四歩 4

▲6五飛 5 △2四飛 53

▲2五歩 2 △3四飛 1

▲8三歩 33 

持ち時間各5時間

△3時間09分 ▲3時間39分 43手
先手リード 両者の対戦成績は羽生の43勝21敗。タイトル争いは2度あり、1999年の王座戦五番勝負は羽生が3―1で防衛、2003年の棋王戦五番勝負は丸山が3―2で奪取に成功した。本棋戦では第33期挑戦者決定三番勝負で激突、羽生が2―1で挑戦権を獲得している。 昨年は満50歳以上の現役棋士に出場資格が与えられる第1回達人戦立川立飛杯で、53歳の2人が決勝を戦った。結果は丸山の一手損角換わりを、羽生が早繰り銀で破って優勝。本局で解説を務めた金井恒太六段は「戦型選択においては羽生九段がオールラウンダー、丸山九段がスペシャリストという違いがありますけど、現在もなお驚異的な強さを誇るお二方は、およそ15歳下の私の世代にとってお手本となる存在だと思います」と語る。 丸山は▲1四歩~▲1三歩と打って出た。△同香は▲1二歩で忙しい。羽生は△7六飛と応じたが、▲7七角と受けられて8筋に隙が生じ、局面をまとめにくくなった。 局後に最善とされたのは△5二玉。▲4五桂なら△8八角成▲同銀△3三桂、▲1四香なら△2三金▲3三飛成△同桂▲1二歩成△3五歩が一例で、いい勝負だった。 ▲3五飛では▲8四飛も有力。△7四飛では、▲8五飛を防ぐ△9三桂が勝った。(小暮克洋)上着を脱ぐ丸山九段上着を脱ぐ丸山九段 1 2 3

◆読売新聞オンライン将棋担当が語る将棋界ここだけの話

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