米大使館、中東からの退避を呼び掛け イラン、「米国の楯」となる国への攻撃を警告

米空母ジョージ・H・W・ブッシュの飛行甲板上でスーパーホーネットに合図を送る米海軍兵士(2026年7月21日撮影、28日公開)。(c)AFP PHOTO / US NAVY / NAVCENT PUBLIC AFFAIRS

【AFP=時事】中東各国の米国大使館は1日、イランとの軍事的緊張が高まる中、自国民に対し避難準備を進めるよう呼び掛けた。ドナルド・トランプ米大統領が週末にもイランに大規模な攻撃を計画していると報じられる中、イラン側は「米国の盾」となる国は戦火に包まれると警告した。

避難準備を呼びかけたのは、バーレーン、エジプト、イラク、イスラエル、ヨルダン、クウェート、レバノン、オマーン、カタール、サウジアラビア、アラブ首長国連邦の米国大使館。

各大使館はオンラインで「地域内の米国人は退避を検討するか、状況が悪化した場合に備えて退避準備を整える」よう勧告し「現在中東に滞在する米国人は、警戒を強めるとともに、航空便のキャンセルや空域の一時的な閉鎖、移動の混乱に備えるべき」と述べた。

トランプ氏は7月31日、イランに対して「非常に激しい」打撃を与えると改めて警告。米メディアは、エネルギー関連施設を標的としたものを含め、早ければ週末にも米軍による大規模な再攻撃が検討されていると報じた。

これに対し、イラン軍中央司令部のアリ・アブドラヒ氏は1日、米国が地域内の「緊張をエスカレートさせている」と非難し「犯罪的で攻撃的な米国の防御の盾として機能する国は、戦争の炎に包まれるだろう」と声明で述べた。

イラン最高指導者の顧問であるモハンマド・モクベル氏もX(旧ツイッター)に投稿し「イランのインフラを直接攻撃することは、250年間にわたるあなた方の覇権的構造の基盤を目覚めさせることになる」と述べた。

米国とイスラエルによる2月28日のイラン攻撃から5か月以上にわたって紛争が続いている。両国は6月、戦闘終結に向けた覚書に署名したが、ホルムズ海峡の管理などを巡り、攻撃の応酬が激化。協議の行方は不透明な状態だ。

ヨルダンでは米国人に対し米軍関連の施設を訪問しないよう指示があり、イスラエルの米国大使館はホームページで「イラン政権は予測不能であり、警告や挑発なしに地域内の攻撃を行い、これまで標的にされていなかった地域への攻撃を拡大している」と注意を呼び掛けた。レバノンの米国大使館は、不要不急の米国政府職員を国外に避難させている。
【翻訳編集】AFPBB News

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