大河ドラマ『豊臣兄弟!』が大きな山場を迎えている。きょう19日放送の28回「急げ!秀吉」では本能寺の変で織田信長が不在となった後、戸惑いながらも、前に進もうとする家臣たちの姿を描いた。
本能寺の変を描いた放送回を迎えたことについて、主人公の小一郎を演じる仲野は「僕に限らず、スタッフ・キャスト全員が本能寺の変に向けて、気持ちを高めあっていたので、いよいよこの時が来てしまったんだなという切なさがありました。『豊臣兄弟!』において信長も1人の主役であって、大黒柱のような存在である旬さんがこれで最後というのは本当にさみしかったですね」と、振り返る。小栗旬演じる信長は第1回から出演。小一郎は、兄の秀吉(池松壮亮)とともに、信長に振り回されながらも、敬意を払い仕えてきた。それゆえに「本能寺の変で小一郎たちが感じた痛みは相当なものだった」と、仲野は言う。
それが、きょう放送された第28回に現れている。
「小一郎は、秀吉に本当のことを言えず、自分も上様が死んだことをなかなか受け入れられないまま、それでも早急に物事を進めなければいけない状況でした。感情が忙しかったし、どうやって兄を呼び戻し、本当のことをどう伝えるべきか、小一郎はすごく胸が苦しかったと思います。そして秀吉と対面したとき、信長様が亡くなったことを自ら口にすることで、その実感が小一郎の心にダイレクトに刺さってきました。今までふたをしていた感情があふれ出てくるというか。そして兄の表情を見て、より悲しさが増し、事の重大さと改めて向き合わされる。ものすごく感情があふれ出る回になりました」
ラストでは草履を受け取り、明智光秀(要潤)を討つと兄弟で決心した。
「草履は、豊臣兄弟と信長をつなげた絆の象徴です。だから、このタイミングで草履が出てくるのはずるいなと思いましたし、本当に心が震えました。信長様から草鞋をもらうシーンの撮影をしたのは1年も前ですが、信長様に仕え始め、初めて認めてもらえたときの気持ちや、そのときに見えていた景色が鮮明によみがえってきました。何者でもなかった、ましてや農民から上がってきた2人にとって、「侍としてここにいていいんだ」と思えたきっかけが、この草履だったと思うんです。生涯にわたって家宝と呼べるような、兄弟の心の支えであり続けたものだと思います」
第29回「天下への道」では光秀と秀吉が対決する。
「信長様亡き後に始まった戦いが、いよいよ大きく動き出します。 光秀に対面した秀吉が、どんな言葉で、どんな思いをぶつけるのか。そして、それに対して光秀も、どうぶつけ返していくのか。本当にスリリングですし、長年の思いが交錯する瞬間ですので、 非常に見応えある場面になっていると思います」と、アピールしている。
『豊臣兄弟!』は、NHK総合で毎週日曜20時~、BSで毎週日曜18時~、BSP4Kでは毎週日曜12時15分~。NHK総合で翌週土曜、BSP4Kで翌週日曜に再放送がある。
