試合前、そして試合中も、髙橋の脳裏にはパリ2024で喫した逆転負けの記憶があった。
2年前のフランス・パリ。第2セット24-21で日本は準決勝進出に王手をかけた。髙橋のサーブからの攻撃で得点を許し24-22。そこで相手のサーブに立ったのがキャプテン、シモーネ・ジャネッリだった。イタリアは1点を返して24-23とすると、今度はジャネッリのサービスエースで24-24。イタリアは完全に勢いづいた。その先に待っていたのは、あまりにも苦い結末だった。
「パリで負けた悔しさがイタリア相手にあった。今日(の第4セット)24-21で勝っていても、相手ジャネッリ選手のサーブがくれば(あのときの記憶が)フラッシュバックしますし、常にそこが僕は頭にある」
だが、その記憶は24歳の髙橋をそしてチームを脅かすものではない。強くするための大切な記憶だ。
「パリ終わってから1点にこだわることを常に求めてやってきていますし、今日も最後のマッチポイントであったりとか、それより前のポイント、勝つための大事なポイントを取れたところが、今日の勝利にもつながっていると感じます。全員がその意識で、24-21で勝っていても、最後気を抜かず1点取りきることを常に意識しながら練習もしているので、その意識の違いが、チーム全体として変わったポイントかなと僕は思っています」
ネーションズリーグ予選には18チームが参加し、決勝ラウンド開催国を含む上位8チームが決勝ラウンドに進む。9勝0敗の日本は、予選3戦を残して決勝ラウンド進出が決定。予選最終週のこの日本ラウンドで16日にカナダ、17日にベルギー、19日にアルゼンチンと対戦し、決勝ラウンド準々決勝は29日から中華人民共和国でスタートする。
