2026/6/14|
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弊社社長の飯野晃が日頃よりご支援いただいているオフィシャルスポンサー各社にご訪問させていただき、スポンサーになったキッカケやサンガに期待していることなどをお聞きする「スポンサーインタビュー」企画をお届けいたします。
新都市企画株式会社は京都市に本社を構える、土地開発を主業とするデベロッパー。代表取締役の北村勝哉氏は、本社を置く京都に熱い思い入れを持っている。京都サンガF.C.のスポンサードに至ったのは、そんな京都への恩返しの思いから。本業はBtoB取り引きが主である同社がサンガを支援する理由、そして北村社長独自の哲学を語っていただいた。(構成・京都サンガF.C.)

北村社長はサッカーへの関心やかかわりなど、接点はあったのでしょうか?
北村:全くございませんでした。幼少のころJリーグはまだなかったですし、私自身は柔道をやっていて、球技はあまりやってこなかった中でいうと、サッカーでこういうご縁ができるというのは全く考えていなかったです。ただ、京都で起業させていただいて、年月を経る中で、何か恩返しをしたい思いはありました。当時自分の趣味であるゴルフの大会に協賛していて、そのスポンサー仲間にサンガのスポンサーの話を聞いてみないかと紹介されたのがご縁の始まりでした。
飯野:では最初はとりあえず話を聞いてみようというような形だったんですね。
北村:そうですね。(胸の社章を指して)実はこれはうちの社章なんですけども、これには僕の思いがこもっていまして、京都府の色であるパープルと本社のある三条、碁盤の目をイメージして作りました。私はかねてから、事業を行わせていただいている京都に恩返したい気持ちがありました。サンガさんはルーツに、紫光クラブがありますよね。30年前に京都に降り立った時に、私を支えてくださった地元の不動産会社のオーナーさんには、紫光クラブご出身の方が多くいらっしゃるんですよ。そういうこともあって、スポンサーの件は良いご縁をいただいたと思い、話を進めさせていただきました。
飯野:弊社の担当がお伺いさせていただいてから、すごいスピード感でご決断いただきましたね。
北村:私どもは不動産業界のなかで、開発用地を取得する業務を行っています。祖業であるマンション開発にこだわらず、今では地域のニーズにあった商業施設やホテル、オフィスビルの開発など、幅広く展開しています。それを行うのに必要な土地を取得する際に、圧倒的なスピード感がないと、だれもこんな小さな会社の優先順位を上げてくれません。ですから私は仕事に関することは、即断即決を大事にしています。弊社に来られたサンガさんの営業ご担当者の方の話を聞いて熱意が伝わり、目を見て間違いないと感じました。ですからその場で、もうほぼスポンサーになることを決めていましたね。
飯野:意思決定の早さは、サッカークラブの運営にもつながるところがありますね。私はサッカークラブの経営に携わる以前から、社員のみんなには「光の速さで反応しようよ」とお願いしてきました。北村社長も同じだと思いますが、スピード感を持って判断すると、たとえ外れた場合でもやり直したり、修正することができる。決断は早いほうが絶対に有利だと、私も日頃から思って実行しています。

複合商業施設「FIRST」
飯野:一つお聞きしたいことがあって、ビルとか施設を使う側の消費者の生活は継続的に変化していて、最近は所有じゃなくてシェアというスタイルに移行しているとも聞きます。そういう変化をちゃんとくみ取らないと企画はできない。僕らサッカークラブもお客さんのディマンド(需要)とかフィードバックを取らないと良い企画はできないと思ってやっています。御社は新しい事業として「FIRST」という自社運営の複合商業施設を手がけられましたが、そこについて聞いてみたかったんです。
北村:元々我々は、テナントビルを作った時にテナントさんの力によって賃料が決まってくるんです。基本的に我々の力では売上は上下しないんですね。けど、「FIRST」は違うんですよ。うちの運営の妙によって、売上が変わるんです。これが実は、本来我々がやらなければいけない付加価値を上げるってことなのかなっていう風に僕は思ってるんです。うまくいかないこともたくさんありますけどね。
飯野:我々も一緒です。サッカーの試合を運営する中で、時にはトラブルがあったり、クレームを受けたり、色々ありますが、やっぱり貴重だなと思いますね。どんなお客さんの反応も、自分たちに磨きをかけていく貴重な材料になるので、とにかくフィードバックを聞こうっていうのが僕の口癖なんです。いただいたフィードバックを起点にすれば、次に喜んでもらえる確率が格段に上がると思っています。
北村:我々としては「FIRST」が初めてエンドユーザーさんに向き合う事業で、そこで得られる情報はとても貴重です。もしテナントで埋まりづらかったら自社でやるっていう判断もできますし、そうすれば自社事業だけでやるビルを今後も作っていくこともできます。
新都市企画様は土地の開発を行うデベロッパーであり、事業の軸足はBtoBです。一般向けに広告を出すメリットは多くはないかと思われるのですが、なぜサンガにご協賛をいただけているのでしょうか
北村:BtoBのビジネスをやっているから、サンガさんのように地域に根差して頑張っておられるスポーツクラブを応援しても、自分たちにはメリットがない。私は、そうではないと思っています。私は京都で起業させていただいて、こうして事業をさせていただいています。基本的な入り口は、京都への恩返しです。スポンサーになって見返りを求め始めると、何か数字のようなドライな要求を言わなければいけない場面も出てきます。私は社員たちが試合を見て、スタジアムに我々のパートナーをお連れして楽しんでいただける。それで充分だと思っているんです。スポンサーになっていることを会社の宣伝CMにしよう、商売に使ってやろうとは、まったく考えていません。ただ結果的に、社員同士が日常的にサンガにことをしゃべってくれたり、取引先からもお話しいただいたりと浸透している手応えは持っています。
飯野:少々夢のない話かもしれませんが、Jリーグでは選手強化費に投資すればしただけ、成績が上向くという傾向がデータで示されています。私たちも徐々にですが選手の強化費を増やしていき、チームが活躍してファンの方に喜んでいただくことを目指しています。チームが活躍すればファンクラブの会員数が増え、入場者数が増えるので収入も増えるんですよ。それをまた選手の強化費に充ててと、クラブが成長するための良い循環が生まれます。ですからスポンサーをしていただくのは我々の成長の糧になることですので、本当に感謝しかありません。
北村:スポーツを応援するのは、企業のアイデンティティとしてものすごく重要なパーツなんです。ビジネスの要素も大事ですがそれ以上に、会社としてスポーツを応援していますという姿勢は、私は企業として大事なことだと思います。今このような時代になってきたからこそ、その大事さのウエイトが増してきていると感じています。
飯野:私たちはチームが負けることもありますが、勝ったら京都中の人が喜んでくれます。その姿を見るのに、新都市企画様をはじめスポンサーのみなさまが一助になってくださり、私たちの背中を支えてくれている。それは本当に、誇らしいです。

試合中に放映されているLED広告
VIPラウンジは、どのようにご利用いただいていますか
北村:家族といっしょか、あるいは社員を連れて行っていますね。
飯野:お取引先様との、接待の場にもされていますか?
北村:接待では使わないです。お客様の立場にある人は、連れて行っていません。社外の方では、我々を支援してくれているパートナーさんですね。商売に役立てようと思って、VIPラウンジに新しいお客様を招くことは考えていません。当社の使い方としては社員だけではなく、パートナーを含めたグループの福利厚生的なものですね。
飯野:VIPラウンジでは、どのようにご観戦いただいているのですか。
北村:行ったらもちろん、熱くなりますよ。ゴールが決まったら思わず大きな声が出ますし、隣の知らない人とハイタッチします(笑)。サンガでつながった、仲間みたいな感じなんですよね。それが、楽しいんですよ。喜びなどの感情で、内面を爆発させられる。スポーツが面白いのはやっぱり、そこですよね。普段は会社の代表としての立場があるので、急に感情的になると問題視されますから、オフィスではいつも落ち着いていますけど(笑)。
飯野:私も同じです(笑)。代表者というのは感情が波立つこともありますが、それを表には出せませんよね。VIPラウンジは、北村さんのそういうエモーショナルな一面を躊躇せずに見せることができる空間でもありますか?
北村:そうですね。それと社員であったり家族であったり、自分がいちばん大切に思っている人たちと、そういう空間を共有できる。それがすごくいいなと、私は思うんです。

(左)新都市企画 北村勝哉 社長 (右)サンガご担当の谷口なご実様
京都サンガF.C.という存在は、京都のなかで御社となにかを結びつける、接着剤的な役割があるのではないですか
北村:まさにそうで、京都と弊社を結びつけていただいていると思っています。参加させていただいたスポンサーパーティーには必ず知事さん、市長さんたちがいらっしゃいますよね。商売に結びつける考えはないですが、そういった方々とパーティーでいっしょに食事をしたり、ご挨拶するなどの接点がありますね。
飯野:我々を介して、京都と結びついていると仰っていただきました。新都市企画様にとって、オール京都の一員であることに価値があるとお考えですか。
北村:すごく価値があることで、それが弊社の目指す姿なんです。我々は京都に生かされていると感じていますし、この地に本丸の本社がある限りは、京都になにかしらの恩返しをし続けたい。京都サンガF.C.の名前を利用して売名してやろうとか、なにか商売してやろうという意図は、私にはまったくありません。

(左)飯野晃 (右)新都市企画 北村勝哉 社長
京都サンガF.C.は、京都のシンボルであらんとしています。北村社長はそんな京都サンガF.C.に今後、どのような存在になっていってもらいたいとお考えですか
北村:今もそうかもしれませんが、我々が大切に思っている京都の、象徴となる存在でい続けてほしいですね。そのためには、露出を増やしていただくのも大事なことです。京都の人たちが喜ぶ機会を提供するのに、テレビなどのメディアに出ることもそう。それにやっぱり、J1とJ2では意味合いが変わると思うんです。サンガさんがJ1で一生懸命に頑張っていただくことに対して、我々が支援する。プロ野球でいえば阪神や巨人ではなく、広島カープのような予算が少ない球団がのし上がっていくというストーリーに、私のように起業した人間は共感を抱くのではないですかね。
飯野:起業される方も、それぞれにストーリーをお持ちなんですね。興味深いです。
北村:いやいや。事業もいいことばかりではないので、たまに寝れない夜もありますよ(苦笑)。これは、選手と同じだと思います。負け続けると、負け癖がついてしまう。だけど勝ち癖をつけるのに必要な施設や体制を整えるには、現実的な問題としてお金が必要なんです。頑張る人たちには、お金が必要なんですよ。私たちは、そこを賄える存在でありたいと思っています。
飯野:頑張る人たちにはお金が必要とは、素晴らしい言葉です。確かに、それは現実ですね。
北村:そうなんです。いち個人では限界がありますので、やはり経済界が団結して応援していくことも、私はすごく大事だと思っています。支援を求める側の情熱の度合いで、周囲の気持ちが動くのではないですかね。私はサンガさんの営業ご担当者の方と出会って、その熱意に心が動きましたし、即決もしました。そういうことなのだと思います。
飯野:心が動かないと、体もなにも動かない。
北村:しかもお金が動くのは、いちばん最後ですから(笑)。それを動かすには支援を求める側も支援する側も、情熱が必要なんですよ。これからも互いに情熱を持って、京都を盛り上げていきましょう。
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