北海道・東北・新潟の系列各局がお伝えする、「地元のとっておき」。今回は岩手から。震災の被災地同士をつなぐコーヒーショップや、三陸の絶景と海の幸を楽しめる飲食店を紹介します。
佐藤亜美アナウンサー
「岩手県釜石市のシンボル、釜石大観音です。みなさん私がどこにいるかわかりますか?ここです。ここですよ~さて、こちらには、ことし3月11日にオープンしたコーヒーショップがあるんです。どんなお店なんでしょうか」
岩手県の沿岸南部にある釜石市。東日本大震災の発生から15年の節目となることし3月11日にオープンしたのが、こちらのお店。「ハピスコーヒー」です。
モダンな雰囲気の店内には、コーヒーの豊かな香りが広がります。完全予約制で6種類のコーヒーをテイストしながら、気に入ったものを楽しむことができます。佐藤アナが選んだのは…
岩鼻さん
「お待たせしました。こちらペルーのアルトマヨです」
佐藤亜美アナ
「とってもいい香りがしてきました」「ん~本当にまろやかな香り高くて一口飲んだだけで、ほっとするような一杯です。後から、すこーしふんわりと、苦味を感じるような優しい、味わいですよね」
岩鼻さん
「自分の好みのコーヒーがどんな味わいなのかていうのが、改めて発見できるそういうコーヒーの旅に出てもらえるような、そういうイメージでこのコースを用意しています」
幸せな一杯を提供してくれるのは店主の岩鼻伸介さんです。元々経営コンサルタントとして東京で働いていましたが、震災をきっかけに故郷の釜石に戻り、コーヒーで、被災した人たちに元気を届けてきました。
2024年元日に起きた、能登半島地震では、現地で被災者に無料でコーヒーを振る舞いました。店をオープンした後も能登の被災地と交流を続けてきた岩鼻さん。岩手と能登をつなぐ『かけ橋』になりたいと思っています。
岩鼻さん
「心の復興がなされていない方も多くいる中、 能登半島地震でまだハードも全然復興していないところ、まだつらい思いをしている人もたくさんいるので、そういう人たちを応援していってあげたいな」
佐藤亜美アナウンサー
「釜石市の隣、大槌町です。こちらに女将の明るさと海の幸で街に元気を与えてきた飲食店があるんです」
大槌町の国道沿いにある「さんずろ家」です。地元はもちろん、県の内外の観光客にも愛される人気店で、一番の売りは、美しい海の眺めとともに楽しむ食事です。名物は、焼いたイカの中に、しょうが入りご飯を詰め込んだ「いかめし定食」。さらに…
台野女将「お待たせ致しました。磯ラーメンと大槌サーモンの漬け握りのセットになります」
佐藤亜美アナ「うわ~、おいしそう」
台野女将「ふ海苔の香りがいいです」
佐藤亜美アナ「いただきます。磯のいい香りを全部連れてきてくれますね。海藻もたっぷり入っているので、食感が楽しいです」
台野女将「まつもがコリコリしてます」
佐藤亜美アナ「もう一つ、オレンジにまぶしく輝いているこちらは、まさか大槌の?」
台野女将「大槌サーモン」
佐藤亜美アナ「すごいですよ。こちらもいただきましょう」「サーモンの上質な脂と、甘味というのがたっぷり詰まってますよね」
台野女将「漬けにすることにより、臭みというか、独特のね、サーモンの、消している。それでいて、食べやすく、どーぞという感じ」
大槌町は、東日本大震災で甚大な被害を受け、ことし4月下旬には大規模な山林火災が発生しました。幸い、店は被害は免れましたが町は震災以降、人口減少がさらに進みました。それでも、女将は持ち前の明るさと元気いっぱいのおもてなしで客を迎えます。
台野女将
「まぁ、結構人もいなくなっちゃったし、人口も少なくなっちゃったんで、 どっか行っている方でも、いつでも戻ってきたら、さんずろ家があるなっていう風にいつでも同じ味で、いつでも同じ位置で 同じスタイルでね。待っていれたらな感じ」
被災地の絆が感じられるコーヒーに、三陸が育んだ海の恵み。みなさんもぜひ一度、足を運んでみてはいかがでしょうか。
