事業者の姿勢、秋田県が問う
2026年5月30日 午後2時00分

 風力発電の風車が倒壊した現場=27日、秋田県男鹿市

 倒壊した風力発電の風車=27日、秋田県男鹿市

 海岸線が延び風力発電の適地とされる秋田県が、事業者による事故報告の在り方に疑問を投げかけている。男鹿市で起きた風車の倒壊で、市に詳細な説明があったのは発生の約2カ月後。立地自治体への報告は法令で規定されておらず、県は国に義務化を求めている。

 高さ27メートルの風車が根元から倒れ、立ち入り禁止のロープが張られていた。男鹿市野石の住宅が点在する地域。近くの女性(61)によると、2月末ごろから金属がこすれるような異常音が聞こえ始めた。「まさか倒れるとは。羽根や部品が飛んできたら大変だった」

 別の住民によると3月7日夕、「ドスン」という音と少しの揺れがあった。この日倒壊したとみられるが、市が把握したのは市民から連絡を受けた4月下旬だった。

 この風車は出力19・5キロワットで、同県大仙市の「ヤマサ興産」が設置。男鹿市に指摘されて簡単な報告をした後、5月7日に改めて事故の経緯を説明、謝罪した。想定を超える強風が一因との見方を示すが、今後、詳しく調査するとしている。

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