
ソウルの化粧品店(c)news1
【05月28日 KOREA WAVE】韓国食品医薬品安全処は、2025年の国内化粧品の生産・輸出入実績の分析結果を発表した。それによると、同年の化粧品輸出額は前年比11.8%増の114億ドル(約1兆7100億円)に達し、過去最大を更新した。これにより韓国は米国を追い抜き、首位のフランスに次ぐ世界2位の化粧品輸出国へと浮上した。
2025年の化粧品貿易収支の黒字額は、前年比13.5%増の101億ドル(約1兆5150億円)となり、初めて100億ドルの大台を突破した。これは韓国全体の貿易収支黒字(780億ドル)の約13%を占め、同国の輸出経済を牽引(けんいん)する主要産業としての存在感を強めている。
国別の輸出額では、米国が22億ドル(約3300億円)で最多となった。米国向け輸出は2021年に2位となって以降も拡大を続け、今回初めて中国を抜いて最大の輸出先となった。これに対し、これまで最大の市場だった中国向けは前年比19%減少した。一方、日本向けは4.9%増加した。
また、輸出市場の多角化も進んでいる。輸出国数は前年より30カ国増えて202カ国に拡大。特にポーランド向けが前年比115%増(9位)、アラブ首長国連邦(UAE)向けが70.6%増(8位)を記録するなど、北米市場の成長に加え、欧州や中東への浸透が目立った。
輸出の好調に伴い、2025年の韓国内の化粧品生産額も前年比2.3%増の17兆9382億ウォン(約1兆9732億円)と過去最大を記録した。品目別では基礎化粧品が全体の約75%、メーキャップ化粧品が約13%を占めている。
生産企業の勢力図にも変化が起きている。販売実績では、最大手のLG生活健康が3兆9185億ウォン(約4310億円)、アモーレパシフィックが3兆256億ウォン(約3328億円)で上位を維持した。一方で、新興ブランドの「APR」が前年の21位から4位へと急上昇したほか、「グダイグローバル」なども大幅に順位を上げた。業界内では、既存の大手ブランド中心の市場構造から、新興ブランドが急成長する「世代交代」の波が押し寄せていると分析されている。
食品医薬品安全処は、米国や中国など主要国で化粧品の安全性評価制度が強化されていることを受け、韓国国内でも同様の制度を段階的に導入する方針を決めた。2028年から年商10億ウォン(約1億1000万円)以上の企業を対象に先行適用し、2031年の全面施行を目指す。
さらに今年9月には世界化粧品規制機関長会議(GCORAS)を主催し、各国の規制当局との連携を強化するほか、イスラム圏向けのハラル認証支援など、国内企業の海外進出を後押しする体制を整える計画だ。
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