5月24日、ウクライナの首都キーウ中心部にあるウクライナ国立美術館の歴史的建物が、ロシア軍の大規模攻撃で爆風による「深刻な被害」を受けた。幸い、美術館の収蔵品や職員に被害はなかった。ロイター通信によると、キーウ近郊には極超音速弾道ミサイル「オレシニク」も発射されたという。
Reform.news(ベラルーシの独立系メディア)の報道では、「爆風で美術館の歴史的な建物の正面部分が損傷した。窓ガラスが吹き飛び、窓枠が破損し、壁やいくつかの展示室内の漆喰が部分的に剥がれ落ちた」とされ、2階の展示ホールに自然光を取り込む天窓のガラスも破壊された。なお、貴重な収蔵品は、ロシアのウクライナ侵攻が始まって間もなく安全な保管場所へ移されたため被害はなく、爆撃時に博物館の展示室には誰もいなかった。
ウクライナの人道政策担当副首相を兼任するテチャーナ・ベレジュナ文化相は、声明で次のように述べている。
「ウクライナ国立美術館は、ウクライナの美術の歴史が保存されている場所です。ロシアは民間インフラや文化施設への組織的な攻撃を加えています。こうした攻撃は私たちのアイデンティティを脅かし、破壊しようとする試みです。私たちは全ての被害を記録し、損傷を受けた文化遺産の修復に向けた取り組みを続けています」
ウクライナ文化省は現在、文化遺産や自然遺産の保護を任務の1つとする国連機関、ユネスコへの緊急要請を準備している。Reform.newsはこれについて、「文化遺産に対する意図的または付随的な攻撃は戦争犯罪の定義に該当するため、被害状況を公式に記録する国際監視団が現地に招かれた」と伝えている。(翻訳:石井佳子)
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