コクヨ新本社を公開 90年ぶり移転、グラングリーン大阪に「KOKUYO HQ」

 大阪本社には主にコーポレート部門、営業、設計部門が入り、約700人規模の拠点となる。新本社の床面積は約4165平方㍍のワンフロア。空間デザインはサンフランシスコを拠点とするインテリア設計事務所「Studio O+A(スタジオオープラスエー)」と共同で手がけた。

 コンセプトは「プロムナード・オブ・ディスカバリー(発見の散歩道)」で、ゲートウェイ(受付・ギャラリー)、パークサイド(交流・イベント)、ワークプレイス(執務)、キルン(役員)、ツリーハウス(集中・リラックス)、マーケットプレイス(カフェ・多目的)の6エリアで構成する。中央のマーケットプレイスには150インチの大型スクリーンを備え、約100人規模のイベントも開催できる。鉄板を設けてお好み焼きなどを通じた交流も促す。

 移転の背景には、2021年に実施した東京・品川オフィス「THE CAMPUS(ザ・キャンパス)」の大規模改修での成功体験がある。「街に開く」をコンセプトに整備した同オフィスでは、その後の5年間で品川勤務社員の「挑戦する風土」に関するエンゲージメント指標の向上にもつながったという。大阪の新本社でも、その経験を生かし、社員だけでなく法人顧客やパートナー企業に開かれた実験の場として運用する。

 今後は、近隣企業や地域を巻き込む文化祭「CULTURE SNACK(カルチャースナック)」を、グラングリーン大阪と共同で10月に開催する予定。会議室予約や備品管理などを一元化する人工知能(AI)を使った「オフィスOS」の社内検証も進め、次世代の働き方を支える仕組みづくりにも取り組む。

 大阪市東成区の旧本社ビルの活用については「今後検討する」とし、グランフロント大阪の既存オフィスはものづくりのラボを備えた施設にリニューアルする方針を示した。

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